校内にある美術作品を紹介するシリーズ第1弾は浮世絵。今回より具体的な作品紹介をしていきます。

浮世絵作品の紹介①

「神奈川沖浪裏」
 この作品は浮世絵の中でも最も有名な作品です。「浪富士」とも呼ばれ親しまれています。ダイナミックな大波に目を奪われ、三艘の舟が今にも波にさらわれそうでハラハラさせられます。しかしその奥には小さいながらも安定感のある富士山が座っている。この静と動のリズムは、見ていると画面の中に吸い込まれるような不思議な構図です。
 画面の舟は鮮魚を千葉や神奈川から江戸に運ぶ「押送船」と呼ばれる船です。荷がないことから帰路と思われます。きびしい自然と対峙する当時の人々を見ると、「俺も頑張ってるから、おまえも頑張れ」と言われているような気がします。

先週末の台風19号は各地に甚大な被害をもたらしました。平穏な日常が奪われてしまった光景には心が痛みます。被災された皆様へ心よりお見舞い申し上げます。

校舎前のハナミズキはもうすぐ落葉。朝晩の冷え込みにも秋の深まりを感じます。じっくりと学習にも取り組める秋でもあります。

2階の教室で授業中、ふと窓に目をやると、朝顔?の花が・・・。よく見ると、垂れ下がったネットの巻き付いて、ぐんぐん上へ上へと伸びてきた西洋朝顔です。西洋朝顔はとても生育がよく11月になっても花を咲かせる品種です。

秋色に染まる景色の中では違和感のあるほど鮮やかなブルーの花に、少し元気をもらえたような気がしました。

 

高3理系の選択物理で、回折格子の実験を行いました。実験といっても超簡単!!ジュースなどのアルミ缶の底に画鋲で小さな穴を開けて、飲み口に回折格子のシート片を貼るだけ。回折された自然光が赤から紫のスペクトルとなって見えます。色と波長の関係から、回折格子の式が理解できます。その後は、たくさん穴を開けてみたり、別のシート片を重ねて回したりと、いろいろ試しながら遊び?ました。