8月20日 竣工式での、代表生徒による射初め、大変厳かでした。<br /> 8月20日 竣工式での、代表生徒による射初め、大変厳かでした。

 7月28日に出したっきり、夏休みボケにかまけてブログの更新を怠っていました。
 2学期、本校は、9月1日より「(リモート授業や分散登校せず)通常登校しての授業を原則として、登校控えたい生徒には授業配信して」という形で緊急事態宣言下の2学期を始めました。
 校長ブログを開いてくださった皆様、ごきげんよう。またまた、長い長い駄文にお付き合いをお願いいたします。今回は、夏休み後半にある施設が整ったというご報告とそのことにまつわるエピソードを…。そして2学期当初「始業式」での話の原稿を挙げますね。よろしかったらお読みください。

屋外弓道場が完成しました!
あなたの発言は的を得ている」…ある人が云いましたが…。私は「的は射るもの」と教わってたので、「的を得る」は間違いと思っていましたら、最近“得る”でもよいらしいということをラジオで言っていました。どちらを使ってもよいのですかね…?しかし、弓道は明らかに「矢を射て、的に当てる」のですね。そう、「的を射る」に関連して…。
 私が本校に着任して4年目になります。3年前の4月、私にとっては“弓道部”がとても珍しく、またその時の生徒たちが(特に背の高い生徒はめだって)“凜”としていて、美しいとさえ思ったものです。ある時「ちょっと、打たせて!」と調子にのって顧問の先生にお願いして“打たせて”もらいました。いやぁ~大人でも、なかなか難しいものです。
 本校弓道部は大変人気があります。夏休み中(コロナ禍の中で)のオープンスクールでも、「体験したい部活」で常に上位を占めていました。一方、本校はこの3年間でダンス部やバレーボール部の部員数がどんどん増えるとともに、今年度バスケットボール部やソフトボール部なども立ちあがり、活動場所をより一層細かく調整しなければならなくなりました。
 そんなことから、学校のお取り計らいでグラウンドの一角に、屋外「弓道場」の建設を進め、このほど(8月20日に竣工式)完成したのです。今まで、いくつかの部活で“講堂”を取り合って(譲り合って)いましたが、弓道部は単独で活動できることになったのです。

 2学期が始まって、1週間。私は、何人かの中学生と廊下で話をしていました。(中学生は、毎日明るく元気で、休み時間ごとに~“密”をあまり気にせず~よく私に話しかけてきてくれます)そのうちの弓道部の生徒に一言。「あ、○○さん、この間の大会で1本的に当てたって?すごいね!そうそう、弓道場で集中して練習ができているのでしょ、その成果ですかね?」生徒は、短く「はい、ありがとうございます。」と明るく返答。入学当初(というか、小学校の時の本校に個別相談にいらしていた時)から、いつも何か不安げな表情をしていた(私は少なくともそのようなイメージでした)その生徒が1本的に当てたことで、こんなに明るく(少しの)自信に満ちた表情になるのか、とうれしく思いました。
 繰り返しになりますが、本校の中学生で弓道部を希望して入る生徒は多くいます。最初、矢を射ることが大変であっても数年たってその凛とした姿勢に美しさも醸し出す。新設の屋外弓道場で、存分に(集中して)的をめざして、自信を“得て”欲しいと思います。新設の弓道場で体験したい受験生!ぜひこれからのオープンスクールにいらしてください。

以下は、令和3年度第2学期始業式の式辞です。

 皆さんごきげんよう。「コロナ感染拡大」の中での新学期を迎えました。皆さん、元気でこの夏休みを乗り切ることができたでしょうか?それぞれのご家庭には、「感染」も含めて様々あった夏休みであったようです。

最初に・・夏休み中の3回のオープンスクールで、部活体験でのそれぞれの部の皆さんははもちろん、「広報委員会」の皆さんが、案内や誘導等で本当にしっかりと活動してくれました。改めてお礼を言います。ありがとうございました。

受験生の皆さんから見ると皆さんが“主役”になっているかどうか、それが学校全体の評価・評判になっています。受験生の皆さんの声が「よかったこと」ということを報告しておきます。

さて…本題。

 「Aさ~ん、こんな時間にあなたが下校するなんて…信じられない」

一学期、ある先生が、ある高3の生徒に向かって、16:00ごろ事務室前を通って帰るところにこのような声掛けをしていました。、そんな言葉で見送っていました。2年とちょっと思い切り部活動を頑張ってきた3年生に対するこの言葉が、私は、この夏休み、ずっ~と頭から離れませんでした。

 そして、その生徒は、夏休み半ばの「学校閉鎖」の日以外は、毎日のように図書室で、コツコツと学習している姿を見かけ、「声をかけることすらしない方がよいだろう」というくらい集中して学習していました。

 そのような姿を見て、私は、次の言葉を思い浮かべたのです。それは、「自分ごと」です。

高3のその生徒が、何を勉強してどこを受験するのか、私は今わかっていません。分かっていることは、普通の人たちが下校する時間帯に、ある先生から先ほどのような声掛けされるくらい部活を一途にやっていた生徒でも、“その”時期が来て、自分のこれからのことを「自分ごと」として前向きに考えることに気持ちを切り替えられたということです。

 改めて、皆さん。今自分の周りで起きている様々なことが「自分ごと」としての自覚をもてるかどうか、この2学期の始まりにあたって考えてほしい。「当たり前だろ?」といわれるかもしれませんが、コロナの感染、感染してしまうかもしれないことを「自分ごと」として考えているか?高校3年生にあっては、これからの進路選択の考えのベースは「自分ごと」の自覚です。様々なことを「自分ごと」として、しかも困難や苦労があっても前向きに考えて乗り越えようとできるか、そのことがきっと人間としての、若者としての成長なのだと思うのです。ぜひ、皆さん2学期におきる様々なことに「自分ごと」としての意識をもてるようにしましょう。

 最後に連絡です。本校には3階に「美術館」があります。2学期からは昼休みや放課後に扉を開けておきます。皆さん、自由に入って参観することができるようになります。美術に興味のある皆さんはぜひ入ってください。

 皆さん、このコロナの状況です。私も、先生方も含め、何としても、「(少なくとも)学校の教育活動で感染することの無いよう、コロナにかからぬよう」、自分ごととして1学期以上に感染予防に2学期を乗り切っていきましょう。以上で2学期の始業式の話とします。

(本文とは関係ありません)夏休みに入り、エントランス横の芙蓉が、一気に花をつけました。そして昨年に比べて一回りも二回りも大きくなりました。これからの猛暑、元気に美しく咲き続けていきます。 (本文とは関係ありません)夏休みに入り、エントランス横の芙蓉が、一気に花をつけました。そして昨年に比べて一回りも二回りも大きくなりました。これからの猛暑、元気に美しく咲き続けていきます。

 私は、夏の花“百日紅”が大好きです。何故かというと、ちょうど梅雨が明け、猛暑がやってくるころに涼しげに咲き誇るからです。しかも、この暑い中、百日も咲くのですから10月くらいまで、本校の校章「芙蓉」の花と競うくらいです。(この暑い中でも…いや暑い中だからこそ!)たくましく、しかし涼しげに咲く百日紅…私も百日紅のようにたくましく、どんな困難にも動じずに涼しげな顔をして毎日を生活していきたい。そんな風に思うからです。風がないときはじっと耐え、微風では、ほほ笑むように軽く揺れ、少し風が強くなれば、木の全体がわっさわさ踊るくらいに楽しむ。そのような人であったらどんなに素敵であろう、と思う花なのです。本校の敷地に1本発見しました。最近植えられたようですが、「正しい姿 明るい心」の碑のちょうど裏だったので気付かなかったのです。

 “コロナ”の中ではありましたが、感染予防を徹底し、しかしいつでも(もちろん)全校での休校などはせず、1学期の予定をほぼこなして夏休みに入りました。終業式で私が話をした内容をこの後掲載いたします。

令和3年度第1学期 終業式 校長  野口 潔 人

 皆さん、ごきげんよう。先週梅雨が明けて、いよいよ本格的な夏になりますね。
昨年度終業式などの時に、「N新聞の特集版」を配っていましたね。今日もそのつもりで、この式が終わったら帰りのホームルームで担任の先生から受け取ってくださいね。
 記事のひとつに、「山口絵理子」さんのことが出てきます。「 M H 」というバックの会社を24歳で創業した方です。皆さん、このバックの会社は知っていますか?
 プライベートなことになりますが、私には娘がいて、名前も「えりこ」といいます。字は違いますが、彼女は、高校生のころ、山口絵理子さんを自身のロールモデルにしていました。山口さんの生き方を今でもあこがれているようです。そこで一つ、皆さんに問いかけたいと思ます。私は先ほど、「ロールモデル」といいましたが、今日の本題は、「ロールモデル」についてです。
 ロールモデル(の意味)とは何でしょう?…ロールモデルとは、具体的な行動や考えを学習したり真似をしたりする対象となる人物のことです。ロールモデルは「role(役割・役目)」「model(見本)」という英語が語源です。1940年代のアメリカの社会学者に定義されたました。
 ロールモデルは、高いスキルを持ち、リーダーシップを発揮している人物のことを、よくそのように言いますが、皆さん向けに平たく分かりやすく言うと、「あこがれの人」「お手本の人」のことです。皆さん、皆さんのように若く多感な時期に、自分自身にとってのロールモデルを見つけてほしい、身近な人であればなおさら良い。なぜなら、君自身がロールモデルをもつことで得られる大きな効果があるからです。
 例えば、憧れるロールモデルがいれば、その人物を目標として習得するべきスキルや経験が明確にイメージできます。その人の考え方や仕事の仕方を学習しようとしてコミュニケーションの活性化や能力向上が期待できます。そして、自分自身もロールモデルになることを意識するようになると、様々なことに積極的に行うようになるため、組織(例えば学級・部活動)の活性化につながります。
 さて、皆さん、「ロールモデル」は、単に「あこがれの人」ではいけませんね。私は、「今は、その人のようにはなることはできないけれど、その人のような素敵な人になりたいという目標の人」であるし、見た目の素敵さではない、その人の考え方や取り組むべき方向性までを考えて「あこがれの人」を見つけてほしい。そのように思っています。 山口絵理子さんの記事に戻ります。ちょうど「SDGs」の特集の面に出ています。「SDGs」が叫ばれるずいぶん前から、「発展途上国から世界に通用する“ブランド”をつくる」ことや「人や国の不平等をなくそう」とすること、そして「大きな物差しだけで豊かさを測らず、いろいろな尺度で、自分らしく生きられる社会がダイバーシティにつながる」と山口さんは訴えてきています。皆さんの生き方の参考になれば、と思って話題にしました。
 この夏休み、コロナの中での開催の是非はありましたが、「オリンピック」「パラリンピック」が開催されます。スポーツの大会ですので、皆さんにとって「ロールモデル」になる人は、探しにくいかもしれませんが、選手たちの努力の様子が、皆さん一人ひとりのこれからの生き方の参考になるモデルもいるかもしれませんね。日本の選手の活躍を、テレビを見ながら期待したいと思います。はい、皆さん、暑いですけれど、そしてコロナにかかる心配がありますけれど、この夏休みをどうか元気で乗り切ってください。以上で1学期の終業式の話とします。

 夏季休業に入って1週間。オリンピックも開催、東京の感染者も(専門家の予想通り)増加。(先ほどの)百日紅も少しずつ花をつけました。(ちなみに“芙蓉”の花は一気に花びらを付け出しました。すごいですよ!)感染予防を徹底しながら、部活を毎日頑張っている生徒。一方で…本日も図書室には高校3年生が数名ではありますが、粘り強く学習に励んでいる姿を見かけます。適度に涼しく集中して学習できる場所ですが、「よくがんばるね」…ついつい声をかけたくなります。自分のめざす目標値に向かって最善の努力をしていてくれているとしたら、校長として大変うれしいです。皆さんが「今は、その人のようにはなることはできないけれど、その人のような素敵な人になりたいという目標の人」が見つけられたら、校長の私はもっと嬉しいです。

本校では、たくさんの花々がグラウンドの周りだけでなく、いろいろなところに咲きます。このタチアオイの花は、体育館横の駐車場のわきに咲きます。昨年度、最初に見たときは、「なんでこんな位置に開花するんだろう」と思いましたが、見慣れてくると、先端までピンとしている姿は凛々しささえ感じます。(本文とは関係ありません) 本校では、たくさんの花々がグラウンドの周りだけでなく、いろいろなところに咲きます。このタチアオイの花は、体育館横の駐車場のわきに咲きます。昨年度、最初に見たときは、「なんでこんな位置に開花するんだろう」と思いましたが、見慣れてくると、先端までピンとしている姿は凛々しささえ感じます。(本文とは関係ありません)

“教員”を職業として一筋。今思えば“教えた”多くの生徒たちから“学ばせてもらった”ことが本当に多かった。そう、私の最初の(いわば)教え子たちは、昭和末期、今五十路前半の方々です。

 その一人Sさんは、今某大学准教授で活躍、先日「未来をつくるSDGsマガジン 〇〇 7月号」に、何と6ページにわたって紹介されていました。テーマは、ウェルビーイング入門(Introduction to  Well-being)。…「こら!“オレ”が先に入学式で使ったことばだぞ!」(実は入学式で使ったのも副校長のアドバイス)と、無価値な対抗意識を一瞬もちながらその雑誌の特集を読ませてもらった。

 ウェルビーイングとは『体も心もよい状態・ご機嫌な状態』だそうだ。簡単に “幸福”とも訳される。『自分のウェルビーイングを「お気に入りのスイーツを食べた瞬間」という人もいれば「戦争がなくなること」と答える人もいます』と准教授は解説。では、中高生のウェル…って考えると、授業で教わった通りにやってみたら難しい演習問題が解けた時の“やった感”、部活で必死にボールを追ってキャチできた一瞬、的に向かって弓を射て、的に当たるまでの矢が空中にある0.数秒、放課後、時を忘れて図書室で大好きな絵を描く時、アクリルボード越しに友達と(やはり)時を忘れてペチャクチャとプチ女子会している時、“ネイティブ”と英語のチャットを楽しむ時などなど…すぐに描けたシーンがたくさんあってよかったです。

 私たちの教育活動は、中高生が夫々の(自分らしい)ウェルビーイングを追い求め、自ら見つけるための支援なのだと思う。そこには、准教授曰く「一人で悦に入る快楽主義的なウェル…も大切ですが、人や自然、地域、社会、歴史とのかかわりの中にあるウェルビーイングも素敵なもの」と支援の高質化も必要…。全く同感、だからこそ私たちはKeep on Learning(学び続けること)の考えが大切なのだと思う。今の生徒たちには、たくさんの様々な幸せ感を味わってほしいし、感じ取ってほしい。自らつかみ取ってほしい、それが次のステージにつながる。そして、今私たちが折に触れて話題にしているSDGsの17の目標は、人類すべての人たちのWell-beingを達成すべく重要な取組であるという自覚をしていきたいしもたせたい。そのように思うのです。

 詰襟の学生服に包まれた小柄な“小顔の中1生”が、何十年の時を経て、大学教員としてゼミの学生とともに多くの地域コミュニティづくりを手掛けている物静かで知的な“笑顔”の姿(雑誌上)を見て、私は“教員”としての自分勝手なWell-beingを感じてしまったのでした。

3回目の「学校説明会」お待ちしていますね。ぜひいらしてください。 3回目の「学校説明会」お待ちしていますね。ぜひいらしてください。