東京女子学院お宝発見! 浮世絵シリーズ2回目

校内にある美術作品を紹介するシリーズ第1弾は浮世絵。今回より具体的な作品紹介をしていきます。

浮世絵作品の紹介①

「神奈川沖浪裏」
 この作品は浮世絵の中でも最も有名な作品です。「浪富士」とも呼ばれ親しまれています。ダイナミックな大波に目を奪われ、三艘の舟が今にも波にさらわれそうでハラハラさせられます。しかしその奥には小さいながらも安定感のある富士山が座っている。この静と動のリズムは、見ていると画面の中に吸い込まれるような不思議な構図です。
 画面の舟は鮮魚を千葉や神奈川から江戸に運ぶ「押送船」と呼ばれる船です。荷がないことから帰路と思われます。きびしい自然と対峙する当時の人々を見ると、「俺も頑張ってるから、おまえも頑張れ」と言われているような気がします。

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