「20日間チャレンジ」文豪の名言に学ぶ ―目標を持つことの意義―

スクールライフ

 みなさんは、「目標」を持つことに対してどのような考えをお持ちですか?

「目標を持っても叶わないから持っても意味がない」「目標は持った方が良い」というように人によって考え方は様々だと思います。むしろ、様々な考えがあって良いと思います。私自身、目標を立てても目標を達成するまでに時間がかかるタイプで、挫折することもありました。そんな中、ある文豪の名言に救われたので、みなさんにも紹介したいと思います。

「人生は何事もなさぬにはあまりにも長いが、

                 何事かをなすにはあまりにも短い。」

                             中島 敦

 中島敦は『山月記』で有名な文豪です。国語の授業でも必ず触れます。

そんな彼は33歳という若さで亡くなりました。この命の短さをどう感じるでしょうか。

きっと彼自身もこんな若さで亡くなるなんて思っていなかったと思います。

自分の明日を予測出来たらどんなに良いことでしょう。しかし、実際は自分自身の明日を予測することはできません。最近話題の新型コロナウイルスでこのような事態になってしまうことを誰が予測していたでしょうか。

 予測できないからこそ、一生懸命に生きることが自分の人生に色を付けていくのに大切なことであると私は感じています。みなさんの中にも何かに熱中したときに時間があっという間に過ぎる、ゆるゆる過ごしていて時間が過ぎるのが遅いと感じるような経験をしたことがあるという人も多くいると思います。

 何かに熱中すること、ゆるゆる過ごすこと、どちらも大切な経験だと思います。自分の人生に色を付けていくのは自分です。その色をどのように付けていくかを決めるのも自分です。

 「目標」というと堅苦しく感じる人もいると思います。でも、その「目標」はどんなに些細なことでも良い(ご飯をたくさん食べる!など)と思います。それを必ず達成する必要もないと思います。「目標」を立てたつもりがなくても、自分の中で一生懸命取り組んだこと自体が既に「目標」にむかっていること同然です。

 新型コロナウイルスの影響で、人と過ごす時間など大切な時間が削られてしまっています。そんなご時世だからこそ、「どのように過ごすか」をもう一度考えてみるのも良いかもしれません。

N.K

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