「20日間チャレンジ」余白の美

スクールライフ

 気持ちを晴れやかにするには美しいものに触れるのがいい。今の皆さんにとって美しいものは何ですか?

 日本の水墨画を見ると、「余白」がある。あえて何も描かない空間をつくることで、そこに描かれていない世界までも想像させる。絵を見る側にゆだねる。何もないところにこそ、何かがあるととらえる感性。日本ならではの感性に思えます。何かを作るときに余分なものをそぎ落として、磨きをかけて、生じた目に見える形になったものが、絵で言えば「余白」に思えます。省略の美とかマイナスの美などとも呼ばれるようです。

 弓や能でも外からはじっと動かないように見える時があります。しかしこれはただの静止ではなく、ましてや休んでいるわけではありません。むしろ動いている以上に濃密な時です。そのことによって美しさが養われます。日本の美意識の根底には何か共通するものがあるように思えます。

 皆さんにとって無駄なことは何1つない。きっと今も必ずよりよい自分につながるはずです。

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