11月19日(金)東京都教育委員 北村友人先生をお招きして、講演会を実施します。

今、社会で話題の「SDGs(Sustainable Development Goals)」に対して教育的なアプローチを深く知ることができ高等学校のカリキュラムである「探究」について知るよい機会となる「講演会」です。

 ちょうどこの期間は「公開授業」の週間です。日常の授業の様子をご参観いただくとともに、ぜひ講演にもご参加くださればより深く本校の取組を知ることができます。講演者の方のプロフィールもこの後紹介します。

 なお、当日、講演前に高校1年生の取組について「動画」でお示しする予定(20分程度)です。本校では「SDGs」への様々なアプローチを、私学の教育活動の特色のひとつとして位置づけ、今年度より本格的にスタートいたしました。その実践活動のベースとなる学びの場としております。

1 期 日   令和3年11月19日(金)

2 時 間   13:35~13:55 高校1年「SDGs取組動画」発表

        14:00~15:00 講演                

3 講演者   東京大学大学院教育学研究科 教授 北 村 友 人 様

        東京都教育委員会 教育委員

(詳細のプロフィールについては別紙をご覧ください。 東京都教育委員の方の話を直接聴くことができる機会は、なかなかないことです。)

4 テーマ

  「SDGs時代の[学び]のあり方」~なぜ探究的な学びが重要なのか~(仮題)

5 講師プロフィール

(1)「講演会」ご案内の趣旨

 中学校は2021年度から、高等学校は2022年度から実施される「新学習指導要領」には『これからの学校には・・・一人一人の生徒が・・持続可能な社会の創り手となることができるように』とうたわれています。新たな常識として、大学入試・高校入試等でも出題が多くなり、学習塾や予備校でのSDGs関連の取り組みも増加してきています。また、2022年度から実施される高等学校の学習指導要領には「総合的な探究の時間」が設置され、探究課題は、国際理解,情報,環境,福祉・健康などSDGsの17の達成目標に関連するものばかりです。そして、今や多くの小中学校でSDGsにかかわる様々な取組が活発に実施されてきています。

 東京都教育委員会の「教育委員」であり、内閣府 教育再生実行会議 初等中等教育ワーキング・グループの委員であられる北村先生は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)や国内外の大学と連携して、アジアにおける高等教育の国際化に関する研究を行っています。さらには、「持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development: ESD)」を中心に据えながら、市民性教育のあり方について研究しています。併せて東京大学大学院の学生との研究活動のかたわら、多くの書籍の執筆とともに、小中高等学校の教育活動への協力等行っていらっしゃいます。特にSDGsの達成とキャリア教育、そして「探究活動(アクティブラーニング)」をつなげたお話は大変興味深く聴くことができます。大学院での研究者のお立場に加え、教育活動の実践家としての両面をご自身の教員キャリアとして積み上げられている所以であると思います。公私立を問わず、また小中高に共通する私たちのこれからの教育課題に対して、必ずやより明確な指針をお示しくださると思っております。

 

(2) 東京大学 北村友人研究室ホームページより

 私たちの研究室では、グローバル時代の教育に関するさまざまな研究を行っています。特に、途上国の教育開発、アジアにおける高等教育の国際化、持続可能な開発のための教育(ESD)、市民性教育などに関わる研究テーマに取り組んでいます。

 これらの研究を通して、学術的な知見と実際の教育現場における実務等を架橋することを目指しています。なお、研究室のメンバーたちは、それぞれの関心に応じて研究に重きを置いたり、実務に積極的に取り組んだりしています。

 持続可能な世界を実現していくうえで、教育が果たす役割は極めて重要です。とりわけ、教育の公共性といった問題に関心を寄せつつ、21世紀の知識基盤社会における教育のあり方について多様な視点から検討しています。

 研究室に所属する学生たちは、歴史教育や家庭科教育、美術教育といった教科に焦点を絞った研究を行っていたり、幼児教育における保護者の役割、 特別支援教育、高等教育の国際化、国際理解教育、若者の政治参加、紛争解決のための教育 等々、それぞれの興味関心にもとづき多様な研究テーマを自由に設定しています。また、対象となる国も先進国・途上国の別を問わず、さまざまな国・地域へと広がっています。基本的に、学生たち自身が「面白い」と思う気持ちが、研究にとって最も大切なことだと考えています。

 

(3) 北村先生の職歴(2013年からの抜粋 詳細はホームページをご覧ください。)

2013年4月-2021年3月   東京大学大学院教育学研究科 学校教育高度化専攻 教育内容開

              発コース/教育学部 教育実践・政策学コース 准教授

2013年6月-現在に至る    東京大学サステナビリティ学連携研究機構 准教授(兼任)

2014年3月-2015年12月  東南アジア教育大臣機構(SEAMEO)SEAMEO College Advisory

              Board 委員

2014年4月-現在に至る    東京大学大学院新領域創成科学研究科

              サステナビリティ学グローバルリーダー養成大学院プログラム 

              准教授(兼任)

2014年4月-現在に至る    東京大学大学院教育学研究科附属

              学校教育高度化・効果検証センター 副センター長

2014年4月-現在に至る    王立プノンペン大学(カンボジア)学長特別顧問

2014年5月-2015年3月  文部科学省 中央教育審議会スポーツ・青少年分科会 臨時委員

2014年6月-現在に至る    文部科学省 参与(ASEAN+3専門家会合出席時に都度任命)

2014年9月-2016年8月   国際連合大学高等研究所 客員講師

2014年10月-現在に至る  日本学術会議 連携会員(第23-24期)

2015年2月-現在に至る    文部科学省 日本ユネスコ国内委員会 

              教育小委員会ESD特別分科会 委員

2015年4月-現在に至る    東京大学大学院総合文化研究科

               人間の安全保障プログラム 准教授(兼任)

2015年11月-2017年2月  文部科学省 中央教育審議会 幼児教育部会 委員

2016年1月-現在に至る    九州大学都市研究センター 客員研究員

2016年4月-2018年3月   東京大学国際本部 国際センター 副センター長

2016年4月-現在に至る    一般社団法人国際幼児教育振興協会 理事

2016年8月-現在に至る    文部科学省 日本型教育の海外展開推進事業(EDU-Portニッポ

              ン)ステアリング・コミッティ委員(幹事会・座長)

2017年10月-現在に至る  東京都教育委員会 教育委員

2018年4月-2019年3月  東京大学グローバルキャンパス推進本部 運営会議委員

2018年4月-現在に至る    広島大学高等教育研究センター 客員研究員

2019年5月-2020年3月   国連大学サステナビリティ高等研究所 客員フェロー

2019年7月-現在に至る    NPO法人地域で育つ元気な子 理事

2020年6月-現在に至る    一般財団法人森永エンゼル財団 理事

2020年8月-現在に至る    内閣府 教育再生実行会議

              初等中等教育ワーキング・グループ 委員

 

2021年4月-現在に至る    東京大学大学院教育学研究科

              学校教育高度化専攻 教育内容開発コース/

              教育学部 教育実践・政策学コース 教授

 

  受賞歴

  • 2016年  国際開発学会・特別賞
  • 2017年  日本教育社会学会・国際学術活動奨励賞
  • 2018年  日本学術振興会・第14回日本学術振興会賞
  • 2018年  The Best Paper & Presentation Award at the 11th ATRANS Annual Conference, Asian Transportation Research Society (ATRANS)
  • 2020年  ストックホルム大学・名誉博士号(社会科学分野)

 

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