東京女子学院お宝発見!浮世絵シリーズ13回目
浮世絵作品の紹介⑩
「凱風快晴」
朱の山肌、嶺線の白い雲、紺青の空、幾重にも重なる鱗雲など明快な色彩と図案化されたフォルムが、一度見たら忘れることができない強烈な印象を与えます。
ぼかしなど摺師の高度なテクニック求められる山肌の朱色から、「赤富士」とよばれるこの一枚は、その色から魔よけになるとも言われ、鮮やかさとともに人気です。
初夏の早朝の一瞬、太陽に映えて全山朱色を呈する現象を地元の人は、「紅富士」とか「赤富士」と呼びました。穏やかな気持ちにさせてくれる作品です。
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