東京女子学院お宝発見!浮世絵シリーズ12回目

浮世絵作品の紹介⑨
「神奈川沖浪裏」

世界で一番有名な日本の絵といえば、一度は見たことがある、この作品、通称「浪富士」ではないでしょうか?奇抜で大胆な構図、高まり、渦巻く動的な大波は、今にも3艘の小舟を呑み込みそうです。大波の轟音が聞こえ、揺れまでも感じさせる緊張感を画面いっぱいに表現しています。
常に自然と対峙し続けた北斎が、自然と庶民生活の厳しさを結びつけ、見るものに一つの決意を促すような作品としています。心を新たにするこの時期にふさわしい作品です。

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