収穫した「練馬大根」をもっての撮影、調理室前後ろには、三國シェフのサイン入り色紙があります。。今回、私、恥ずかしながら写真を載せさせていただきました。「けっこう重たいですね~」
 基本的な感染対策を施して、また自分の作ったものだけを自分で食するという「コロナ」の収まらない中での調理実習です。まあ、大人の”試食”については例外として、許可?しました。生徒の皆さん、とびきりおいしかったのですよ!
 収穫した「練馬大根」をもっての撮影、調理室前後ろには、三國シェフのサイン入り色紙があります。。今回、私、恥ずかしながら写真を載せさせていただきました。「けっこう重たいですね~」
 基本的な感染対策を施して、また自分の作ったものだけを自分で食するという「コロナ」の収まらない中での調理実習です。まあ、大人の”試食”については例外として、許可?しました。生徒の皆さん、とびきりおいしかったのですよ!

 皆さんは「満点☆青空レストラン」という番組をご存じですか?…土曜日午後6時30分から日本テレビで放送されるちょっと変わった?ステキな「グルメ番組」です。最近、ほとんどテレビを見ない人が多くなったので、まったく知らない人が多いでしょうかね。残念。私、この番組大好きなのです。

 普通のグルメ番組は(美味いとか安いとか、ボリュームあるとか…)特徴ある店や料理を紹介しますが、この番組は全国各地の食品生産業者の元を直接訪れ、テーマとして取り上げた食材(例えば、野菜とか魚)がどう育ちどのようにして消費者の元へと運ばれていくのか、また生産者の方々がどの様に苦労し工夫を凝らして食材を作っているのかということを(おいしく食べる前に)知ることができ、食材に対して知識を深めることができるのです。生産者の方々の中にはSDGsのテーマを意識している場合も少なくありません。

 進行役は宮川大輔さん。毎回必ず登場してゲストの方も収穫を一緒に手伝うことでその苦労や工夫を体感しているのです。まさに、小中学生や高校生の料理好きにも見てもらいたい、と毎回思ってしまいます。そしてその後、その地(その生産者の関係の方々)の方たちがテーマ食材を使った料理を披露し、様々特徴あるレシピが数多く登場し、増々食材への興味が湧きあがります。その食材やできたばかりの料理を口にした宮川MCやゲストが必ずいうことば…「うゎ!なにこれ…うまぁ~~!」なのです。

…すみません。民放の一(いち)テレビ番組を紹介しすぎてしまいました!私、何を紹介したかったかというと…、実は本校フードカルチャー(FC)コースの授業(称して「満点☆テストラン TJG版」についてのことだったのです。

〇FC主任:「校長先生、見てください、すごい大根でしょ~?生徒たちが作った練馬大根ですよ。これで、来週の月曜日、スズシロ汁と「練馬スパゲティ」を作るんです。先生、お部屋にもっていきますから試食してくださぁ~い」(数日前、FC主任が、調理室前で収穫したばかりの大根をもちながらのお知らせでした)

〇校長:「へ~?何、その“練馬スパゲティ”って?おもしろいネーミング、おいしい?」

〇FC主任「先生、練馬の子どもたちは必ず給食に出てくるから、とても懐かしがっていますよ。まあ、上手につくりますから、ぜひ!」

 パスタの大好きな私。試食しました!

「うゎ!なにこれ…うまぁ~~!」

 細めのパスタに練馬大根の“大根おろし”と“ツナ”を上手に混ぜて、ちょっと醤油とお酢(?)を感じる味をつけで…本当にうまい!(たぶん)大根おろしが絡めてあるから、スイスイのど越しに入ってしまうのでしょう。消化にもよいはず、間違いない!我が家でパスタといえばトマト味、具材たっぷりのパスタ…なのです(毎日食べても飽きない…いつもおいしいのダ)が、このあっさり目の和風大根入りパスタは本当に驚嘆のうまさでした。

 調理した生徒たちの多くが練馬区出身。食べ終わった満足そうな表情の中に、給食だけでなく小中学時代の様々なことをノスタルジックに懐かしがる様子もそこにありました。

 ”和”と”洋”にはなりましたが、スズシロ汁もうまい!大根おろしをふんだんに入れ、鶏肉にこんにゃく、ごぼう・人参等々のお野菜に、もちろん細く切った大根そのものとネギ(これもFCファームで育った千住ネギ)も加えて里芋”…、まあとにかく具材豊富でみそ味で(でも味噌汁ではない“スズシロ汁”)またもや「うゎ!なにこれ…うまぁ~~!」メチャクチャうまい。(よくタレントさんたちが使うことば)とにかく、食べ終わった後に元気が出るスズシロ汁なのでした。

 今回のブログは、本校FCコースの授業の一コマを紹介しましたが、このような“生きた”授業は、ほぼ毎週なのです。高大連携している女子栄養大の先生やエコール辻・東京調理師(専門学校)の先生がいらして、和食や製菓の授業をしてくださったりします。(この日もいらしてくださっていましたが)江戸野菜推奨者の大竹道茂様(の紹介で、何と!)フレンチの巨匠、オルテ・ド・ミクニの三國清三シェフが生徒たちにおいしいハンバーグの作り方を直接伝授してくださったり…と、すごいのです。来週は…確か、秋田の県立大館桜高校とのオンライン調理実習で秋田の米粉の調理を教えてもらうのでしたね。また試食をできれば…いいなぁ!

念のため…大竹道茂さんについては、ぜひ“江戸伝統野菜”で検索してみてください。

 さて、2019年開設のFCコース。「満点☆青空レストラン TJG版」としてどこかで紹介したいと思っていたFCコースの授業。この春2期目の生徒が卒業していきます。私の文章では、たぶん長くてわかりにくかったかと思いますが、生徒たちは、毎回楽しくニコニコしながら授業実施しています。

図書室に行き、集中して勉強している△さんにちょっかいを出して、「左手親指突き出して、OKサインして!」とお願いしてしまいました。最後の最後の最後まで頑張れ~。 図書室に行き、集中して勉強している△さんにちょっかいを出して、「左手親指突き出して、OKサインして!」とお願いしてしまいました。最後の最後の最後まで頑張れ~。

 皆様、こんにちは。「あけまして…」と、ついこの間新年のあいさつをしていたら、今や…(家に帰ると)「1月も、もうあと10日だね」などとまるで暢気な家庭での会話です。多くの受験生にとっては、これからが進路決定の大切な時期なのに…。

 さて、令和5年最初のブログになります。

 高校3年生は、すでに通常の授業はなくなりましたが、「大学共通テスト」後の振り返りやその後の大学受験のために毎日一部の生徒が図書室に登校し学習しています。朝から午前中、午後にかけても(ほとんど姿勢を崩さず)筆記用具をもち続けている姿に、私(校長)はついつい“ちょっかい”を出したくなり、「○○さん、□□さん、△△さん、ちゃんとお昼食べた?まずは食べることだよ」と声掛けします。それに対して、心の不安を顔に出さぬようにか…○○さんは、にっこりうなずき、一貫生の□□さんも「ハイ!今日のお昼もおいしかったです。」と目で返答。△△さんは「校長先生、大丈夫、しっかりたべた!」と左手を握って親指を突き立て“OKサイン”。その逞しさ…いいね…。最後の最後の最後まで、自分らしく頑張ってほしい、そう思うのです。

 本校への受験、つまり高校受験・中学受験。いよいよこの日曜日よりの推薦入試を皮切りに、中学受験・高校一般受験と始まります。こちらの受験生たちも、「まずは、おいしいもの食べて!」そして、一日の生活の中の一瞬でも“笑”や“笑顔”が見られると本番では“日頃”の力がそのまま発揮できるような受験になりますよ。自身の一日の生活を振り返り、就寝前に鏡を見ながら左手握って親指を突き立て、自分に向かってOKサインを示してください。毎日やっていれば、たぶんいろいろなことに自信がついてきますよ。他人から「がんばれ」といわれ頑張るのではなく、(その親指で)自分で自身の受験スピリッツを鼓舞(こぶ)してくださいね。

 

 もうひとつ、グローバルな、新年にふさわしい“素敵な”話題を…。

 先日、全校生徒が講堂に集まる機会がありました。Rさんの(少し早い)フェアウエル(farewell)セレモニーがありました。Rさんは、昨年4月に留学生としてドイツからきた生徒で、この1月で母国に帰ることになります。たぶん、来日前には日本語を一生懸命勉強してきたのでしょうが…4~5月のころは、(“たどたどしい”とも言えない)日本語のやりとりでした。しかし、壇上でのスピーチは日本語で書いたメモをチラチラと見ながらも、しっかりフロア全体を見通し、話し方の抑揚もつけて別れの挨拶をしていました。フロアで生徒たちの姿をみていると、何人かの生徒たちが目頭をふいている姿も見えました。 

 もちろん、2学期半ば過ぎからはほとんど生徒との会話やホストファミリーでの日常会話はこの10か月間で問題無いようになりました。日本の文化もたくさん学んだことでしょう。そして、Rさんは、バレーボール(全くの素人だったそうです)部に所属し、長かった金髪(まさにキラキラしていて、黒髪の日本人からするととてもうらやましい?)を、いつの間にかばっさり短くして、毎日一生けん命にボールを追っていました。規則がありますから、公式の試合には出場することができないにもかかわらず、他の生徒と(髪以外は)全く区別がつかないくらいにチームになじんで活動していました。春、対面パスさえうまくできなかったのに、先日は強烈なジャンプサーブをフロアに落としていました。バレーの専門の先生からも目を見張る成長ぶりでした。

 この留学生徒の姿を見て、「若者の無限の可能性」を感じずにはいられませんし、本当に素晴らしい学習生活を行っていると思いました。本校からも生徒が米・英・加・豪(オーストラリア)・新西蘭(ニュージーランド)に留学していて、日本に帰ってくると英語力を身に付けるだけでなく、生活面においても多くの成長が見られます。そして、本校の留学生を受け入れる環境も実に良かった、と思いますが、やはり、環境や体制のことよりも、何よりも本人の意欲と目的意識が無限の可能性の扉を自らが開いていくのだろう、そう思うのです。

 彼女たちを含めて、国籍を問わず、向学心・向上心をもつ若者を、積極的にサポートしていくことは、大人の使命であるとさえ思います。「Rさん、帰国をしてどんな道に進んで行くのだろう。とても楽しみ…」そんな思いをしながら、フェアウエルスピーチに私も目頭を熱くしました。