
「東京女子学院」のこと、知ってほしい。もっと知ってほしいのです。校長 野 口 潔 人
ホームページ(HP)にアクセスしてくださった児童・生徒の皆さん・・そして保護者の皆様、こんにちは!
改めまして、・・・東京女子学院の校長、野口潔人といいます。初めてアクセスしてくださった児童・生徒さん、初めまして!何回もアクセク・・・(いや“アクセス”でした)してくださっている方、誠にありがとうございます。私は、校長としてHPに『校長ブログ』を開設して、本校の日々の授業・学校行事等の取組や日々教育や教師について考えていることなどを綴っておりました。いつも、HP担当からは、「校長、受験生や保護者は文章が長いと読みませんよ」といわれていましたが、どうも書き始めてしまうと終わらなくって…、すみません。ただ、HP上の“おしらせ”や“トピックス”のサイトとは、また違った考え方で「ブログ」を進めていってもよいのかな、と思っての記載となります。どうぞよろしくお願いいたします。
さて、今、皆さんはどのような思いから本学院の㏋を開いてくれましたか?「なんとなく?」「校名が気になって?」「家族が卒業生で?」「お友達が話をしていた?」・・・様々ありますね。今回は、東京女子学院を知ってほしい、という思いを、全~部(ぜ~んぶ)出してみますね。どうかお付き合いを!
1 まずはとにかく…「東京女子学院」に足を運んで欲しいのです。
(1)正式な名前は「東京女子学院」です。“校名”って大事です。あたまに「東京」がつきます。東京女子学院です。
(2)所在地は練馬区。一駅西へ、もう西東京市です。西武池袋線・中央線の駅からもバスアクセスがよい。
本校は西武新宿線、武蔵関駅3分。西に行くと次の駅(東伏見)はもう西東京市。そして、小平市や武蔵村山市はすぐそこ。昭島市やあきる野市から通学している人もいますよ。やはり、地元練馬区出身の生徒が多いです。(多くの生徒が自転車通学しています)
埼玉県新座市の生徒がいます。「ずいぶん遠くから?」と思ったら、自宅から自転車で30分とかからないそうです。(地図を見たら、“遠くから?”なんて認識違いもいいとこ、ですね)また、南北隣接区市からはバスのアクセスが抜群によく、西武池袋線大泉学園駅から15分、中央線・井の頭線吉祥寺駅から13分なのですよ。
(3)口コミは、怖い・・だからこそ・・来校して五感で感じて。
教育界も、氾濫する「情報」「評判」に左右される現実があります。多くの学校のインターネット上の「口コミ」情報は、実に辛辣。無制限に飛び回る本校の「評判」…「口コミ」…「悪い評判」は、あっという間、しかも「偽」であっても「真」として広まる可能性もあり、「よい評判」はなかなか信じてもらえなかったり、広まらない。つらいものです。(「校長が変わったらしいけど…」との口コミ、よくよく読むと、私の2代前の方のことでした。私、“野口”は今年で4年目。そうそう、大手の受験情報サイトさえも、前任の校長の名前になっていますのでご注意下さい)
2 「東京女子学院」の教育は、新しい「女子教育」を進めます。
(1)歴史と伝統、女子校でがんばります。「新女学校」宣言
創立は1936年(昭和11年)、創立者 酒井 堯先生の女子教育高揚の熱い信念のもと、芙蓉女学校として、「いにしえの関町」(校歌の一節)に開校されました。
建学のことばの中は…『~その家庭を作るものは良き母親であり、賢き母である。即ち、女性の人となりに在り、理想の女性教育の重要性がここに在る。…ここに敢然と立って我が芙蓉女学校の創立に臨んだのである。』と、あります。1949(昭和24)年、校名を東京女子学院と改め、創立者の建学の精神を教育の根幹として、今年度で85年を迎える歴史と伝統に輝く学校なのです。
しかし、 “建学の精神”については、確かに高潔な教育観ですが、これからの先の見えない時代を生き抜く“女性”の育成と“たった今”の思春期をポジティブな気持ちで送ることのできるか、楽しくワクワクする中高生活をいかに若き女生徒たちが作り上げていくか、そのようなコンセプトがこれからの「女子教育」には必要です。
近隣の多くの学校が男女共学校になっています。本校は女子校でがんばります。男女別学だからこその、よりよい「女子教育」ができるはず。時に「時代に乗り遅れている?」と、手厳しく評価されます。また、社会全体が「多様性の時代」ともいわれます。しかし、それでもって「男女一緒教育だ」というものではないと思っています。
本校に着任当初(2018年度)、ある塾にご挨拶に行ったとき、塾長さんが言いました。
「近隣の○○女子学院が来年度から共学になるようですが、東京女子学院さんは女子校で頑張ってくれますよね」
“家庭”の在り方や“社会”の状況がどのように変わろうとしても、これからも、さらにさらに女性が社会進出していきます。「女性が社会を動かしていく」、といってもよい。「淑やかで、気品ある凛とした女性」の育成、困難に出会っても、「どって(・・・)こと(・・)ない」と“笑顔”と“創造力”と“工夫”をもって、自分らしく生きていける女性の育成、「「女子教育」のなかでこそしっかりやっていかなければならない、と思っています。「多様化」の時代だからこそ、常に世界(global)と目の前(local)を意識した女子教育を貫き通していきたいのです。そう、私たち「東京女子学院」は新たな女子教育めざしていくのです。
(2)中高一貫校の魅力は、卒業生であるお母さん、親戚の方が語ってくれます!もちろん高入生(高校から入学する生徒)こそ生き生きと生活!
私立の学校が発展する原点は、「母校愛」や「愛校心」。特に、中高一貫教育の魅力はその思いに支えられています。本学院を卒業した多くの母親や親戚の方々が、自分が受けた女子教育を、我が“娘”にも受けさせたいという思いをもっています。昨年度、面接このように答えた生徒もいました。「はい、祖母も母もこの学校です!」。
私立は教員の異動は基本的にありません。だから、長く本学院に勤務している教職員の中には「〇〇さんの娘が入学してくる」ということで、かつて生徒であった〇〇さんの成長を改めて確認しているのです。そして、公立中学校等を卒業して本学院に入学してきた生徒は、一貫生と分け隔てなく、日々の授業や行事での活動はもちろんのこと、放課後は中学の時の部活動で頑張ってきたことや小さいころからやってきた“お稽古事”などを、高校に入っても続けていくなど、思い思いにアオハル(青春)しているのです。