金曜日の夜、Eテレのある番組、「これは、(始業式に)使えるゾ」と、すぐに画面を撮影しました。MCのタレントさんもうつっていますが、ご勘弁を! 金曜日の夜、Eテレのある番組、「これは、(始業式に)使えるゾ」と、すぐに画面を撮影しました。MCのタレントさんもうつっていますが、ご勘弁を!

 新型コロナ感染症が落ち着かないまま(なかなか減りませんね…というか“家族内感染”が増えていますね)本校は新学期を迎えました。そして申し出に1週間が過ぎました。皆様ごきげんよう。相変わらず暑いですね。
 さて、本校には大きくて頑丈(耐震抜群…とのこと)な“講堂”があります。8月21日(金)、何とか3回に分けて“分散”始業式を行いました。生徒の様子を舞台の上から見渡すと、(公立10年間の校長時代を含め)なんとなく生徒たちの前向きな雰囲気が分かります。時には、「これからの2学期大丈夫かな?」と思わせるようなケースもあるのです。今回の始業式では「あ、みんな元気そうで、短いながらも充実した夏休みだったのだろう。」と想像できる表情をしていました。特に高校3年生は、これから6年ぶり3年ぶりの“受験”で学校推薦の書類や“小論文”作成のための特別講座等、また全学年でも翌週月曜日には早速学力テストや到達度テスト等で息つく暇もなく様々な取組をこなしました。あっという間の1週間。そして……
 8月22日(土)、本校では第2回目のオープンスクールを実施しました。猛暑の中、大変大勢の“受験生”が保護者の方々と共に来校してくださいました。残念なのは、やはり生の生徒の姿を見ていただけなかったこと。万が一にもクラブ体験等での生徒間交流が感染のきっかけになることは避けなければなりませんでした。私を含め、全教職員がフェイスシールド着用、来校した皆さんにも“フェイスシールド”を配布し個別相談では着用していただきそのままお土産にしてもらいました。何人かの受験生が、一緒の体験授業でお友達になり、“次回”を約束していたようで、私はとてもうれしくなりました。在校生の2学期のスタートとともに“生徒募集”の本格的なシーズンにもなりました。今後ともよろしくお願いいたします。お互いに感染に気を付けて気を緩めず、“新型コロナ”の終息を待ちましょう。
 
 始業式で話をした内容を掲載いたします。皆様、どうぞご一読ください。

 皆さん、ごきげんよう。短い夏休み、どうでしたでしょうか? 1学期の終業式の直後に梅雨が明け、本当に暑くなりました。皆さんは、コロナの予防と熱中症の予防で本当に大変でしたね。私は、“暑い”“寒い”は皆さんの年ぐらいの時からあまり気にならない体質でしたが、さすがに最近の暑さは、すごい暑さだと本当に感じます。そのような中でも、学校閉鎖中でも本校の4つ強化クラブは毎日体育館で、講堂で、テニスコートで、そしてプールで頑張って練習をしていました。バレー部やテニス部そして水泳部は大会などがなかなか実施できない中、そして何もしていなくても暑いのに、毎日がんばって活動していました。 
 なかでも、各部の3年生の皆さんは、生徒によっては“引退”の時期であるにもかかわらず、それでもがんばりきろうとする姿勢は、同じスポーツをしてきたものとして私は敬意を表したいと思います。最後の最後に残った試合のためにもう少し頑張ってください。応援しています。
 そして、(皆さんもきっと聞いていると思いますが)ダンス部はビデオ審査で全国大会出場の切符を手にして、18日全国大会の舞台に立ちました。パシフィコ横浜という素晴らしい舞台で、思い切り踊ってきました。あとで表彰しますが、実質2カ月程度の練習で本当によくがんばりましたね。おめでとうございます。

 さて、“英語”を扱った話をします。英語が苦手な生徒はごめんなさいね。実は私も皆さんのころは苦手で嫌いでした。(スライドを見せながらの説明です)

 はい、これは先週の14日の夜の、あるテレビの画面です。「世界に〇〇!」という番組。

 ニュージーランド、アーダーン首相の3月25日のライブ配信されたときのことばです。ニュージーランドは、今年初め“新型コロナ”の国を挙げての対応が早くて、世界で一番早く、国全体が日常の生活に戻したとして有名になりました。そして今、たった4人が感染したとして首都をロックダウンしています。アーダーン首相の演説読みます。

If you act as if you already have COVID-19―Think about it that away ―
then you’ll work as hard as you can to limit your contact with others as much as possible.
 この演説の直訳的な意味を分からない人は、英語の先生に聞いてください。私は皆さんにこの言葉を紹介するにあたって、何人かの英語の先生に聞きました。そうしたら、その先生方が同じように「校長先生、あの1学期にやったアンケートの第10問の質問ですよ」と言ってくれたのです。この画面の英語の最後のフレーズは、「感染している」ということを踏まえて、自分の行動を考えてください。という意味です。私は、ニュージーランドの国民がこの首相のことばをよく聞き、意識して行動を考えたから、はやくに新型コロナを克服したのだと思います。

第10問は…
 私は、新型コロナウイルスを他人にうつしてしまうかもしれない(うつされるかもしれない)と常に思っている、でしたね。私が、皆さんに意識をもって行動や言動、特に食事の時を含めた会話には気を付けましょう、と言っているのは全く正解なのだな、と思いましたよ。

 皆さん、一番長い2学期、とくに高3生は自分の進路を決めていく大切な学期です。もちろん新型コロナに罹患することなくその他の病気にもかからないようにして、元気に活動していきましょう。「マスク・手洗い消毒・3密を避ける」よいですね?

今日の話の最後にもう一つの英文を紹介します。やはり、新型コロナで世界中が大変な状態になった4月のスピーチです。

イギリスエリザベス女王 4月5日のスピーチ
We will be with our friends again, We will be with our families again, We will meet again.

以上で私の始業式の話を終わります。

やったね、ダンス部!全国初出場 やったね、ダンス部!全国初出場

「繊細でダイナミックなパフォーマーになろう!」これは、受験生向きに作ったダンス部のパンフレットのあいさつ文の最初に入れたことばです。生徒たちの練習風景を思い浮かべて出てきたフレーズでした。(我ながら、「なかなかよい出来だ」と思っていたのです)
 さて、本校ダンス部は、関東地区の予選のビデオ審査を勝ち抜き、8月18日(火)、猛暑のなかのパシフィコ横浜(会場は適度な気温でした)の大舞台で、繊細でダイナミックなダンスを披露してきました。やったね ダンス部!
 私は、“素人”なので、これからの記載はどこまで真実味があるのかはわかりません。しかし、全国大会出場校の校長としては、彼女たちの“努力”とこれからの展望を精一杯アピールしたいのです。念願の初出場ですよ!
 …休校が始まったころの午後、静かであるはずのある教室で男性の大きな声が…、覗いてみるとコーチがモニター画面に向かって「そうそう、指先まで伸ばして!」…オンライン部活でした。全員がそろって仕上げていったのは6月からのたった2か月。これはたぶん全国大会出場の全学校・チームが苦労したのでしょう。全国大会が決まってからのあの湿気、お盆の時期(実は、本校は学校閉鎖)のあの猛暑、体育館で、講堂で最後の仕上げを汗びっしょりで行っていた。しかも3密を避け、熱中症にものダブル注意です。“あそこまで”仕上げたこと、あのステージで踊れなかった選手を含め個人競技でない集団で一つの作品を披露できたこと。素晴らしかった。
 本校のダンス部員は、中学生の時、全国大会やアメリカ大会に出場した選手がいます。そして今年度入学した中学時代にダンス的な活動にキャリアのある選手が上手にコラボしてのチーム編成。これもまた素敵で望ましい取り合わせ。それぞれの選手の体型を上手に合わせた配列で、繊細でダイナミック、バランスの取れたパフォーマンスを披露できました。(まぁ、ちょっと残念だったのは会場最上階なので踊る選手はほとんど”豆粒”状態でした…。)
 そう、残念といえば、今回ステージに立てなかった仲間たち。理事長や私と最上階、羨望のまなざしとともに、「次のチャンスできっと私も…」というひとりひとりの表情を(暗いながら)確認させてもらいました。そして演技を固唾をのんでみている彼女たちの背中を見て、そして踊り終えた余韻直後の目と鼻をすする小さな音を聞いて、「たぶん君たちも、ステージで一緒に踊っていたのでしょう」と思わずにはいられませんでした。部員数の関係で本校はまだ“スモール”クラスしか出場できません。「スモールクラスとビッグクラス、両方に出たいね」私の独り言のような声かけを、何人かの選手たちが「はい」と返事をしてくれました。そしてその返事に、私は”青春”を思ったのでした。
 とにかく、ダンス部諸君、お疲れ様そしてまた明日をめざそう!保護者の皆様、本当に暑い中、応援ありがとうございました。

”カバくん”…胸の”K”マークが元祖の証明ですね。 ”カバくん”…胸の”K”マークが元祖の証明ですね。

 皆さん ごきげんよう。私は7月末、定期で通う歯科に3か月ぶりに行きました。本当は4月に行くはずが“コロナ”の関係で「外来は×」となってしまっていたのです。診察台に座ると助手の方からいきなり、「ポピドンヨードアレルギーはありますか?」と聞かれ「?・・あぁ、大丈夫です。」と応え、例の“ちゃいろの液”で口を濯ぎました。その数日後、大阪府の知事が「ポピドンヨード」の新型コロナへの効果について、見解を話していました。そこで、私はあることを思いつきました。そう、思いついたことは、「宝塚大学東京メディア芸術学部」との高大連携協定です。本学との連携協定は、実は昨年度の2学期から進め、3月末に調印したのですが、その後、非常事態宣言に伴う“休校”で、このお知らせをするタイミングを逸していたのでした。何故、「ポピドンヨード(うがい薬)」から「宝塚大学との高大連携協定??」とお思いになるでしょうね。そうですよね。では、そのつながりと宝塚大学さんとの連携についてお知らせします。
 3月末緊急事態宣言前、私は連携校となる宝塚大東京メディア芸術学部を本校の漫画研究部の顧問と二人で訪問しました。新宿大ガード交差点から3分の、10階建て大きなビルがすっぽりのキャンパスです。この学部は、国内外の多くの若者等に注目されている「マンガ」「イラスト」「アニメ」「ゲーム」「デザイン」等の制作を学ぶ大学です。当日、直接関係する教授や事務局の方々大勢が迎えてくださり、最上階の茶室(この部屋は何とも素晴らしい…)から1階まで全部案内していただきました。私たちは、キャンパスをめぐり、多くの専門の施設や設備に驚嘆するとともに、壁に描かれた特任教授の松本零士さんの作品を拝見したりしました。また、新宿区役所内のオリンピック・パラリンピック関係の様々なデザインを本学の教授や学生が積極的にかかわっているとの説明もうかがいました。そして、8階に来た時、どこかで見たことのある動物のキャラクターが飾ってあったのです。「これはどこかで見たことがありますね何でしたっけ?」と尋ねたところ、例のうがい薬のキャラクターの“カバくん”でした。「何故ここに?」・・・「本学の月岡貞夫教授がデザインした」のだそうです。「へ~、そうだったのですか!」これらの世界で活躍する多くの方々がスタッフにいらっしゃるのだな、と改めて知りました。・・・府知事の話から、宝塚大学との連携を紹介するタイミングをつかんだのでした。お分かりになりました・・・?
 さて、宝塚大学さんとの高大連携協定の内容は生徒への教育実践・体験する活動・教育課程や教育活動等に関する教職員の協議・情報交換などがあります。現在は、“新型コロナ”の関係で生徒間の交流連携様々に困難な状況があります。しかし、その中でも昨年度から具体的に計画を進めてきたことがあります。それは、芙蓉祭(文化祭)の当日夕刻に本校の校舎にプロジェクションマッピング(コンピューターでインタラクティブに立体物に映像を写すこと)を制作してくださるのです。プロジェクションマッピングって知っていますか?数年前リニューアルされた東京駅舎をきれいな“デジタルアート”を表現してかなり話題になりました。今回、本校の細長く広い校舎の壁面を使って大学生と本校の生徒が共同で作業し完成させていきます。このデジタルアートでは世界的に有名な長谷川章氏と本学の渡邉哲意研究室の皆さんが制作・企画から表現まですべてリードしてくださいます。そして本校の高校生は、機材の設営や投影テストなど可能な範囲で制作のお手伝いをしていきます。
 皆さん、9月21日(祝)19時ころになります。本校の校舎全体が、デジタルアート(デジタル掛け軸)に包まれます。どうぞ皆さん(どなたでも・地域の方でも)いらしてください。詳細はまた、9月になりましたらHP等でお知らせしますね。