華道瑩心流の家元 木下先生が説明会ごとに生けてくださりエントランスで受験生を歓迎してくれます。 2カ月ぶりに「校長ブログ」を更新しましたが、その最後が「面接試験」といえば・・でした。そこで・・・
私は、先日(10月25日)練馬区内の中学校にて「面接試験とコミュニケーションの基本」というテーマで話をする機会をいただきました。私は前任の公立中学校でこの時期に毎年3年生に講座の時間をもらっていましたので、200人を超える生徒数の(しかも男子のいる)前で話をするのはむしろ慣れていました。中学受験の保護者の方々特に小学生には多少関連性はないかもわかりませんが・・高校受験の皆さん・・ご参考までにその内容を数回にわたってエッセンスをお示しします。(パワーポイントを使用して、話す内容をプロジェクターで示しましたがここでは話をした内容だけになります。)
1 受験における心構え
6年間・3年間の中高生活をイメージするのはなかなか難しいかもしれませんね。でも、「自分で決めなさい」そしてそのための情報収集の大切さはいうまでもありません。学校や塾の先生のアドバイスを受け、保護者の方の意見を聴くことはもちろん大切ですが、何よりも大切なことは、その学校で「自分らしく学校生活を送れるか」ということを自身でイメージできるか、ということが学校選びの大きなポイントになります。
皆さんに伝えたい何よりも一番のことは、「自分で決めるンだ!」の姿勢をもってくださいということです。そのためには、情報の「収集」「相談」です。
①学校説明会に行く ②パンフレットを見る ③先輩の話を聴く ④塾の先生の話を聞く ⑤親と相談する ⑥当然・・・学校の先生の話を聞く
そして「学習」「学習」また「学習」ですね。
いくつか、「学習」するうえでの私なりのポイントを挙げます。よく「お友達と勉強する」と言いますが、受験ではあまりよい方法とはいえないと思います。どのような場面でも「自学自習」ができるかということが大切です。
○「過去問」・「演習問題」の活用 ○今までの「中間考査」「期末考査」の確認 ○「塾」でのテキスト ○「新聞」は知識の宝庫です。学校や塾の学習とともに、毎日「見出し」や「コラム欄」だけでも読んでおくように心がけていると、幅広く「学力」がついていくものです。
一方「学習」「学習」また「学習」といっても、受験生生活にとって、一番の敵は「スマホ」や「ゲーム」かもしれません・・。これらの機器との闘い?をしなければならない人もいるかもしれませんね。
2 面接試験では、自分の「意欲」を最大限に見せる
( )内は、生徒の皆さんに書いてもらったことばです。
(0)入りたい「意欲」をどう見せるか(1)よい「緊張」とよくない「緊張」 (「緊張」はプラスになる)と信じる(2)答えの「正解」のある・なし(「正解」はない→自分の考えを堂々と)(3)「答え」の長さ・短さ ( 面接官は長い答えを聴いていない)(4)君は○○高校に 「入りたい」「受かりたい」・・・○面接官は、その君を「入学させたい」と思うか?→「面接官」の側から考える (人の気持ちになって考えられるか)( 「面接官」が期待する答えになるか)
3 第一印象で判断される
(1)外見 (み・だ・し・な・み)五七五調で・・ みられてる だらしない姿 “しぐさ”さえ ないてもだめよ みなおして (または) なおしておこう みだしなみ
(2)雰囲気 ○「中学生らしさ」・・・って何?○「自分らしさ」・・・って何?
4 自己PRカード・・私立はそれに類するもの・・はとても大事(1)「面接」と関連させる(記載したものを話せる)(2)(「本校の期待する生徒の姿」)を参照(3)中学校生活の中で得たこと・ 学校(内外の活動)・「行事」も大切だが・・日々の生活の中で(先生から得た・大人から得た・友達から得た・・)(4)高等学校(卒業後)の進路について
5 面接は、キャッチボールのつもりで・・キャッチボールは・・(1)面接官は、質問というボール1球を、君に向かって投げる。(2)君は、グローブの内側を見せ、(しっかり質問者に正対する)(3)しっかり一球をキャッチする。(キャッチとは、「ハイ」の返事)(4)その一球(答え)を、相手に投げ返す。(5)それを繰り返す。
は・さ・みの法則・・・「はさみ」とは、はっきりと・さいごまで・みじかく 答える。
6 コミュニケーションの基本(思い・意思や考え・意欲を表す)PREP(プレップ)法でやってみよう
Pは(Point)ポイント、結論 Rは(Reason)理由 Eは(Example)事例、具体例 Pは(Point)結論を繰り返す
つまり、理論的で分かりやすい話し方は①私はこうしたい・こう考える。②理由はこうだから③こうすることで たとえばこういうことがある④だから私はこうしたい・こう考える
まとめ
1「キャッチボール」と 2「PREP法」を意識して
3「はっきり」「最後まで」「短く」言う⇒「はさみの法則」4(自然の)明るさと笑顔は・・・「難しいこと」を答えるよりも印象深いはず・・・
「推薦」で合格しようと安易に思わないこと。しかし「学力」⇒「机上の学習」だけではない「コミュニケーション力」も立派な学力ダ~!と高校生たちを見ていてつくづく思います。そして 数学の問題を解く、国語で論説を読む、社会の資料の読み取りをする、英会話の聞き取りをする、理科の実験の考察をする、行きたい高校の「過去問」をする、入試のために時間をとる・・たぶん、多くの大人はそれをやって大人になった。そして、人は、だれでも、どこかで・・・・何らかの「努力」をしなければならない その「努力の継続」が「自分で決めるンだ!」になっていく・・・。
受験生の皆さん。パワーポイントでつくったスライドの一枚一枚を、文章にしただけなので、私の説明・・・(話し言葉)がないとよくわからなかったと思いますが、分かるところだけでも、参考にしてください。
さて・・、本校での「学校説明会」と銘打っている会は、今週末(12月7日 土曜 13:30)のあと1回になりました。今までの学校説明会では、本校の特色あるクラブ活動(ダンス部、合唱部、弓道部、管弦楽部)がオープニングを飾っていました。水泳部やボランティア部が受付や案内等を積極的に行ってくれていました。そして、何よりも生徒会が日常の活動に加えてこの学校説明会に協力してくれました。今回は、残念ながら部活動の紹介や在校生による様々なおもてなしはありません。何故って?・・・来週の月曜から期末考査なのです。私学では期末考査は公立よりも遅いのです。高校受験の皆さんは、今週、“三者面談”で自分の成績の確定値を知らされ、悲喜こもごもでしょう。皆さんの表情が目に浮かびます。「個別相談」でその胸の内をお知らせください。ぜひぜひ保護者の方とご一緒にご来校くださいね。