エントランス前の”フラワーウヲール”の薔薇(ばら)は、つぼみがいよいよ全部開花、という時期です。「何色あるのだろう」と数えたくなります。 エントランス前の”フラワーウヲール”の薔薇(ばら)は、つぼみがいよいよ全部開花、という時期です。「何色あるのだろう」と数えたくなります。

本当によい季節、多くの花々(特に私の大好きなバラ)がそれぞれの個性をだして、にぎやかで、ワクワクの季節ですね。私の“ブログ”の冒頭に、よくお花の紹介をしているのですが、その点でひとつ残念なこと、路地(地面)に植わっている薔薇(バラ)が本校にはないのです。掲載した写真はエントランス手前の壁面でやさしいピンク色の花をスマホでとったものです。皆さんごきげんよう。季節は“よく”ても“新型コロナ”で台無し?「緊急事態宣言」も慣れてしまってどこまで効果があるのか・・という思いもありますが・・先日の保護者会のあいさつ文を本校の紹介の第2弾とします。

4月24日(土) 5月1日(土)全校を2日間(二分割して)保護者には来校していただき保護者会を実施しました。以下、校長からのあいさつです。(長かった)

本日は、なるべく短い時間で終われるよう、教職員にもその旨伝えております。ぜひご協力のほどよろしくお願いいたします。

さて、高校2年・3年生にとって、大変耳寄りな情報を申し上げます。保護者会資料「大学指定校一覧」に関連して、以下の3大学と昨年度より今年度にかけ、「高大連携協定」を結びました。

①宝塚大学 メディア・情報関係では、かなりの知名度と教授陣の多彩さはこれから注目!と思っています。昨年度の秋の「プロジェクションアート」では大変お世話になりました。今年度もお願いしようと思っています。

②東京純心大学 現代文化学部の子ども文化学科でこの夏の「体験プログラム」のご案内が来ました。1日~3日間(8月2・3・4日)のものですが、内容は保育や子ども文化学、造形表現といったところです。文学やダンス、絵本、歌唱に興味のある生徒にもよいプログラムになっています。

③女子栄養大学 栄養系・健康系の大学ではかなり有名で優秀な大学、本校のFCコースの授業の中で毎年何回も出張に来てくださいます。指定校の人数枠もアップしてくださいました。先日、駒込キャンパスに言って説明を受けましたが、「養護教諭」の免許も取れること、(失礼ながら)私は初めて知りました。

皆さんごきげんよう。校長野口でございます。

1 「新型コロナ感染予防対応」について

(1)   文科省・都教委の「通知・通達」を参考に

本当に収束のつかない“新型コロナ”です。明日から「緊急事態宣言」期間となります。昨年度を思い出すと、「終わり感」(=通常の卒業式ができなかった=)の無い小学校生活や中学校生活を終えた生徒たちが入学して、ちょうど昨年度のこのころは、“保護者会”どころか、授業さえも小さなスマホの画面で“オンライン授業”を午前数時間受ける、といった状態でした。昨年の今頃を考えると、この学校の”平常”を旨とした教育活動の状況は、“綱渡り”でも精一杯と思っています。校長としての私の考えを申し上げると、私立学校とはいえ、文科省や都教委の通知・通達についてはきちんと確認して、従うべきことはきちんと従い、各学校や校長の判断に委ねられるところは、「生徒やご家族にとってどうすることが一番望ましいのか」を考えて学校運営を進めて参りましたし、これからもそのことは変わらないスタンスです。
ただ、感染予防に対する個人的な思いを申し上げさせていただければ、「絶対罹らないンダ!そのために…」という思いと「罹患(りかん)してしまうかもしれない。うつしてしまうかもしれない。うつされるかもしれない」という思いが交錯している状況です。しかし、今申し上げたその思いを誰もが常にもつことが、この時期のいちばんたいせつなことであると思っています。私自身、感染リスクが一番高いと言われている「外での会食」は昨年の2月26日以来、一回も行っていません。混んでいる電車には乗りません。教職員とは、対面でなく同じ方向を向いて話をするよう心がけています。皆さんはいかがですか?

(2)   基本中の基本の「予防対策」を徹底してください。

 それにつけても、生徒たちの学校生活の中で私が一番心配しているのが、「昼食(ランチ)」時です。本校では、「分散ランチ」(3時間目終了で昼食と4時間目終了で昼食と昼食時間を分けて密集を避けるを行っています。
 先日、校長室の前の1年生の教室を見ていましたら、中学生がまっすぐ前を向いて“黙々と”お弁当を食べていました。たぶん…というか間違いなく小学校での「給食」の時間の再現、だと思いました。その足で食堂“桜カフェ”に行きますと先輩たちが「ワイワイガヤガヤ」と楽しそうにランチを楽しんで(?)いました。
 とにかく、「マスク」をしないときの活動、特に会話には細心の注意することです。そして「意識をして手洗い・消毒」をすること。「3密(密集・密閉・密接)」を避ける」ことです。そしてそれをうちの生徒に限らず、大人も子どもも意識的に行うことだと思います。

(3)   「意識的な行動」⇒今「社会」が求めているものを見極める

 今「社会」が求められているものは徹底した感染予防です。「若者等の路上飲み会」など無自覚そのものだと思います。通勤時(…早朝6時前の時間帯ですが)、高田馬場駅で酔いつぶれて動かなくなっている若い子の多いこと、この姿を見ると、居酒屋のお酒の提供自粛といった「緊急事態宣言」もやむを得ないのかと思ってしまいます。さっき、中学1年の”黙食”を話題にしましたが、その後は、何がそんなに楽しいのか…廊下に出て「密接」して、押しくらまんじゅうをしながら「ワイワイガヤガヤ」楽しんでいるところを注意しました。中学生の指導は本当に難しいです。
 緊急事態宣言下での学校の運営方針は何よりも「感染防止対策の徹底」です。「分散登校・時差通学」などは実施しませんが、学校は7:15から開いています。早めの登校を心掛けてください。部活動については大会が開催・継続しているところは通常通り、あとは個別の対応としています。

2 今年度の教育活動とその方向性

(1)   「貪欲な学習意欲」を培いたい

 本年度は、多くの中学生・高校生が入学してくださいました。小中学校で培ってきた「学力」には、はっきり言って個々の差があります。コミュニケーションに課題のある生徒もいれば、ぜひ「日本で一番有名な国立大学」をめざせる生徒もいます。そのような差の中で、授業中に一人ひとりの十分な満足を得られるようには難しいと思います。一人ひとりの学力の推移がどのような状況でも、その生徒なりの「貪欲な学習意欲」がない限り、さらなる学力はつきません。

(2)   個性に応じた「進路選択」をさせたい。「挑戦」する生徒を育てたい

 保護者の皆様、6年間・3年間で一人ひとりの“個性”に応じた「進路選択」をさせたい、その子なりの貪欲な学習意欲に応じた進路選択をさせたい、そのように思います。特に、次の学びのステージがどのようであっても、「君のいく学校が一番よい学校」なのですが、やはり、学校としては「日本で一番有名な国立大学」をめざしてほしい生徒にはぜひ挑戦してほしい、挑戦させたい。極端な表現ではなく「挑戦(Challenge)する」の気持ちを培いたい。学力を培いたいという点の究極の思いはそのような思いです。「貪欲な学習意欲」が自身の進路を決める。もう一度言いますが、私たち教員はそのような生徒の姿勢にはどこまでも寄り添っていきます。それが教える側としての「教師冥利」となると思っています。

3 学校の「個性」を示す本校の生徒たち

(1)「制服」は「学校の個性」である・・「正しい姿 明るい心」の精神として

先日も申し上げましたが、「新しい制服」になって一堂に会したのが、まだ数回しかありません。一番近いところでは4月8日の「対面式」でした。

3年前、私は、この制服を目の当たりにしたときに、しかも独特のセーラー服から変わったのであれば、当然着こなしの指導が必要であろう、と思っていました。そこで、今、私は、校訓「正しい姿 明るい心」の「正しい姿」の一部としてその制服の着こなし方をしっかり自覚させたい、まずはそのように思っています。

 多くの学校で、特に公立の学校で「校則」の在り方が問題視されています。もちろん本校のことではありませんが、多くの学校でその生徒の人権にかかわるような項目での校則を守らせる指導がまかり通ってきたことは確かに否めません。スカート丈を短くしたり、首周りを着崩したりしたい“年ごろ”なのもわかります。しかし、本校の「制服がかわいい」といって入学してきた生徒もいるはずです。近くの公立中学校で長年「私服」で活動している学校もあります。その学校出身の生徒たちは、入学してから「制服があってよかった」と言います。

 皆様、私は「制服」は「学校の個性」であると思っています。正しい姿は、「学校の個性」、うちの生徒はこのような姿が正しい姿であるとだれもが堂々といえるような生徒の着こなしぶりを求めたいと思っています。そのような指導をしていきたいし、ご家庭でもご協力願いたい、切にそのように思っています。

(3)   生徒の様々な“姿”を内外に示せなければ“私学”ではない

その、制服姿を含め、より厳しい言い方をすれば、「生徒の様々な“よい姿”を内外に示すことができなければ“私学”ではない」、私学4年目にしてそのように思っています。私は、その考え方のベースが次の学びのステージにおいて、本校で育った生徒たちが生き生きと社会に貢献できていくのだ、と思うのです。つまり、「母校」といえる学校の誇りをもって社会に出ていく、部活動の“大会”での頑張りも、例えば“作品”をコンクールに出して賞もらうことなど在籍している・卒業したという証が学校のアピールになることは、やはり学校としてもよきアピールとなるわけです。そのようなことも、生徒として学んでいってほしい、一人ひとりの日常の姿が“学校”を表現している、ということなのです。

4「保護者」から「自立支援者」へ 

=“校長”というよりも、子育ての“先輩”、長年、他人の子どもを育ててきた“プロ”として思うこと=

お手元の「資料」の表紙をめくると、本日私が申し上げたかった究極のフレーズが書かれてありす。高校生の保護者向きになりますが…“「保護者」から「自立支援者」へ”まさしく、このことばです。

(1)“若い”“経験値の浅い”教員が多い…一方で…

 多くの新規の先生方を迎え、新年度がスタートしました。新規の先生は年齢的にベテランもいますし、若い経験値の浅い先生をいきなり担任配置したりもしています。(誤解のないように…必ずしも多くの学校を経験してきた方、年齢の高い方が、私の申し上げる“経験値”が豊富な方ではありません。)目の前に起きた事象をまずは自分事と捉えて、自己責任をもってその事象を処理してきた方を、私は「経験値が高い」と捉えています。ですから、“若い”と“経験値”を同レベルで使ってはいけないと思いますが、どの先生も「よい教育活動をしたい」という思いをもって本校に勤務しています。それは間違いないことです。

(中略) 

…デジタル・メディアツールを駆使することは、教育の当たり前になってきている今、若い先生方には“様々な今”を謙虚に学び、まさしく生徒と、未来を創造していってほしい。そのような教員スタンスをもってほしいと思っています。

(中略)

(2)子どもは、様々な場面で「育つ」そして「学び合う」

 高校の入学式に「Keep on Learning(学び続けよう)」を示しました。「自立した学習者」になる第一歩の中学高校時期と捉えて、教育活動を進めていきたいと思っています。学校の「教育活動」だけが学びの場ではありませんが、発達段階の異なる6年間の中でこの「自立した学習者」を育てていくことが私たちの使命です。
 一方で、子どもは、様々な場面で勝手に「育ち」、「学び合い」を勝手にしていきます。早く成長する子もいれば、そうでない子もいます。しかし必ずどこかで成長します。学び合いの中で育っていきます。そのことをしっかり寄り添っていく学校や教員でありたいと思っています。今年度、どうぞよろしくお願いいたします。

 

本日撮影:青空にピンクのハナミズキ、素敵ですよ。(本文とは関係ありません) 本日撮影:青空にピンクのハナミズキ、素敵ですよ。(本文とは関係ありません)

「東京女子学院」のこと、知ってほしい。もっと知ってほしいのです。校長 野 口 潔 人

 ホームページ(HP)にアクセスしてくださった児童・生徒の皆さん・・そして保護者の皆様、こんにちは!
 改めまして、・・・東京女子学院の校長、野口潔人といいます。初めてアクセスしてくださった児童・生徒さん、初めまして!何回もアクセク・・・(いや“アクセス”でした)してくださっている方、誠にありがとうございます。私は、校長としてHPに『校長ブログ』を開設して、本校の日々の授業・学校行事等の取組や日々教育や教師について考えていることなどを綴っておりました。いつも、HP担当からは、「校長、受験生や保護者は文章が長いと読みませんよ」といわれていましたが、どうも書き始めてしまうと終わらなくって…、すみません。ただ、HP上の“おしらせ”や“トピックス”のサイトとは、また違った考え方で「ブログ」を進めていってもよいのかな、と思っての記載となります。どうぞよろしくお願いいたします。
 さて、今、皆さんはどのような思いから本学院の㏋を開いてくれましたか?「なんとなく?」「校名が気になって?」「家族が卒業生で?」「お友達が話をしていた?」・・・様々ありますね。今回は、東京女子学院を知ってほしい、という思いを、全~部(ぜ~んぶ)出してみますね。どうかお付き合いを!
1 まずはとにかく…「東京女子学院」に足を運んで欲しいのです。
(1)正式な名前は「東京女子学院」です。“校名”って大事です。あたまに「東京」がつきます。東京女子学院です。
(2)所在地は練馬区。一駅西へ、もう西東京市です。西武池袋線・中央線の駅からもバスアクセスがよい。
 本校は西武新宿線、武蔵関駅3分。西に行くと次の駅(東伏見)はもう西東京市。そして、小平市や武蔵村山市はすぐそこ。昭島市やあきる野市から通学している人もいますよ。やはり、地元練馬区出身の生徒が多いです。(多くの生徒が自転車通学しています)
埼玉県新座市の生徒がいます。「ずいぶん遠くから?」と思ったら、自宅から自転車で30分とかからないそうです。(地図を見たら、“遠くから?”なんて認識違いもいいとこ、ですね)また、南北隣接区市からはバスのアクセスが抜群によく、西武池袋線大泉学園駅から15分、中央線・井の頭線吉祥寺駅から13分なのですよ。
(3)口コミは、怖い・・だからこそ・・来校して五感で感じて。
教育界も、氾濫する「情報」「評判」に左右される現実があります。多くの学校のインターネット上の「口コミ」情報は、実に辛辣。無制限に飛び回る本校の「評判」…「口コミ」…「悪い評判」は、あっという間、しかも「偽」であっても「真」として広まる可能性もあり、「よい評判」はなかなか信じてもらえなかったり、広まらない。つらいものです。(「校長が変わったらしいけど…」との口コミ、よくよく読むと、私の2代前の方のことでした。私、“野口”は今年で4年目。そうそう、大手の受験情報サイトさえも、前任の校長の名前になっていますのでご注意下さい)

2 「東京女子学院」の教育は、新しい「女子教育」を進めます。
(1)歴史と伝統、女子校でがんばります。「新女学校」宣言
 創立は1936年(昭和11年)、創立者 酒井 堯先生の女子教育高揚の熱い信念のもと、芙蓉女学校として、「いにしえの関町」(校歌の一節)に開校されました。
 建学のことばの中は…『~その家庭を作るものは良き母親であり、賢き母である。即ち、女性の人となりに在り、理想の女性教育の重要性がここに在る。…ここに敢然と立って我が芙蓉女学校の創立に臨んだのである。』と、あります。1949(昭和24)年、校名を東京女子学院と改め、創立者の建学の精神を教育の根幹として、今年度で85年を迎える歴史と伝統に輝く学校なのです。
 しかし、 “建学の精神”については、確かに高潔な教育観ですが、これからの先の見えない時代を生き抜く“女性”の育成と“たった今”の思春期をポジティブな気持ちで送ることのできるか、楽しくワクワクする中高生活をいかに若き女生徒たちが作り上げていくか、そのようなコンセプトがこれからの「女子教育」には必要です。
近隣の多くの学校が男女共学校になっています。本校は女子校でがんばります。男女別学だからこその、よりよい「女子教育」ができるはず。時に「時代に乗り遅れている?」と、手厳しく評価されます。また、社会全体が「多様性の時代」ともいわれます。しかし、それでもって「男女一緒教育だ」というものではないと思っています。
 本校に着任当初(2018年度)、ある塾にご挨拶に行ったとき、塾長さんが言いました。
「近隣の○○女子学院が来年度から共学になるようですが、東京女子学院さんは女子校で頑張ってくれますよね」
 “家庭”の在り方や“社会”の状況がどのように変わろうとしても、これからも、さらにさらに女性が社会進出していきます。「女性が社会を動かしていく」、といってもよい。「淑やかで、気品ある凛とした女性」の育成、困難に出会っても、「どって(・・・)こと(・・)ない」と“笑顔”と“創造力”と“工夫”をもって、自分らしく生きていける女性の育成、「「女子教育」のなかでこそしっかりやっていかなければならない、と思っています。「多様化」の時代だからこそ、常に世界(global)と目の前(local)を意識した女子教育を貫き通していきたいのです。そう、私たち「東京女子学院」は新たな女子教育めざしていくのです。

(2)中高一貫校の魅力は、卒業生であるお母さん、親戚の方が語ってくれます!もちろん高入生(高校から入学する生徒)こそ生き生きと生活!

 私立の学校が発展する原点は、「母校愛」や「愛校心」。特に、中高一貫教育の魅力はその思いに支えられています。本学院を卒業した多くの母親や親戚の方々が、自分が受けた女子教育を、我が“娘”にも受けさせたいという思いをもっています。昨年度、面接このように答えた生徒もいました。「はい、祖母も母もこの学校です!」。
 私立は教員の異動は基本的にありません。だから、長く本学院に勤務している教職員の中には「〇〇さんの娘が入学してくる」ということで、かつて生徒であった〇〇さんの成長を改めて確認しているのです。そして、公立中学校等を卒業して本学院に入学してきた生徒は、一貫生と分け隔てなく、日々の授業や行事での活動はもちろんのこと、放課後は中学の時の部活動で頑張ってきたことや小さいころからやってきた“お稽古事”などを、高校に入っても続けていくなど、思い思いにアオハル(青春)しているのです。

入学式で使用しました。私この言葉、大好きなのです。 入学式で使用しました。私この言葉、大好きなのです。

 グラウンドで、新設のソフトボール部が活動を始めました。よく見ると、生徒の中に新任の女性教諭(顧問)が・・生徒とキャッチボール。テニスコートでは相変わらず(というか、自分たちが中心になって、ますます意欲的に“キビキビ”と大会に向けて練習しています。テニス部、本当によく打ち込んでいますね。そして、体育館のバレーボール部も春休みから昨日までズッ~と練習、本当によく頑張る。新設で立ち上げたバスケットボール部は、本日(4月10日)よりいよいよ練習”再開“です。ミニバス出身生徒は、「早くボールを触りたかった」でしょう。(他の部活動の様子は次回)
 さすがに、ソメイヨシノ(桜)ははっぱになりました。気品あるハナモクレン、かわいいかわいいハナカイドウも。代わってグラウンド前通路に等間隔に植えられたハナミズキが咲き始めました。ハナミズキという花は、“きれい”というよりも“かわいい”という感じ。八重桜がまだまだはなやかに…昨秋11月、PTAの皆様で植えていただいたチューリップ・パンジーの原色は今まぶしいくらい。そこここに花菖蒲もひっそりと…そしてまだまだたくさんの名もない(?)花々。人工芝のグラウンドのまわりは小さな植物園のようです。5月連休前、体育館裏はめずらしい「野草園」にもなるのです。(こちらも今度紹介しますね)
 皆さんごきげんよう。「コロナ禍」ということばも慣れてしまいましたが、悔しいけれどそれが「日常」。その“変則日常”を踏まえながら、本校では4月6日(火)始業式、4月7日入学式(「密」を避けるため、午前高校生・午後中学生)を挙行しました。そして、激動の1週間が終わろうとしています。
 改めまして、東京女子学院校長 野口でございます。皆さん「校長ブログ」へようこそアクセスしてくださいました。前置きが長すぎて・・困りますね。東京女子学院は平成20年代の終わりから「校長先生がよく変わる」と言われていましたが、その中で私は4年目を迎えました。この3年間、入学生徒の少ない状況も年ごとに改善されてきました。少しずつ認知度もアップしてきたという実感があります。生徒募集の成果は、またこれからの学校説明会等でお知らせしたいと思います。今回は、入学式(中・高)の「式辞」をこの後アップさせていただきます。公立時代の校長歴を含めて10数年になりますが、相変わらず儀式の式辞は苦手、思いだけが先走ってしまって、新入生にとって“伝わる”式辞“になったのかわかりませんが、アクセスしてくださった皆様も、我慢して(?)読んでくださいませ。

【中学校入学式式辞】

グラウンドのそこここで、多くの春の花々がかわいらしくそして美しく咲いています。そう、学校や社会全体が気持ちを新たにできる季節が廻ってきました。
中学、新一年生の皆さん、そして保護者の皆様、ご入学おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。
PTA会長様そして保護者の皆様には公私ご多用のところ、本校の入学式にご臨席を賜り、誠にありがとうございます。厚く御礼を申し上げます。
さて、一年生の皆さん、今日は、入学式の式辞として一遍の詩を紹介します。

「〈思い〉は見えないが〈思いやり〉は誰にでも見える。〈こころ〉は見えないが〈こころづかい〉は見えるのだ」

これは、詩人、宮澤章二さんの「行為の意味」という詩の一節です。皆さんは、たぶんこの詩を聴いた憶えはないかもしれません。十年前の東日本大震災の直後に、テレビやラジオで本当によく聴くことが多かったのです。被害にあった人に寄り添い、その気持ちを形で表しましょう、ということをシンプルに伝えていると思います。
皆さん、本日私が紹介したいのは、実はこの詩ではありません。この詩に興味深く思ってこの方の詩集を買いました。今日はその詩が納められている本の中の別の一篇を紹介したかったのです。読みます。
今日はいい日
〈今日はいい日なんだ〉と思う
〈いい日なんだから元気を出そう〉と思う
そう思うだけで 自然に元気が出る

不思議でもなんでもない 日常の真実
人間は〈こころ〉によって呼吸する 存在
目には見えない〈こころ〉に支えられて
どんな苦しみをも克服できる 生きもの
だから私たちは身体を鍛えるように
みずからの力で〈こころ〉を鍛えつづけ
心身共にたくましく育つ必要がある

〈今日はいい日なんだ〉と思うから
元気が出て 努力して 今日が充実する
そして 充実の喜びを与えてくれる今日が
〈明日もいい日・・〉の希望を生むのだ

新入生の皆さん、〈今日はいい日なんだ〉と毎日思って登校して欲しい。朝のポジティブな心のもち方は、その日一日の行いをよりアクティブで生き生きしたものにしてくれるでしょう。そしてひとりひとりが「今日はいい日だ」と真に思い、みんながそう考えると、「意味もないいさかい」や悪口、いじめは起きようがない、充実した毎日がきっと送れる、私は、こころからそう思うのです。

新入生の皆さん、〈今日はいい日なんだ〉と毎日思い、家を出る前に〈今日はいい日なんだ〉と唱えて登校して欲しい。ぜひやってみてください。

もう一つ、あとで、本校の合唱部が校歌を歌います。その歌詞をしっかり味わってください。その歌詞の中に「いにしえの関町に 新しき風 呼ぼう」「少女子(おとめご)の理想を胸に 仰ぎ見る校塔(こうとう・・校舎)に 新しき風呼ぼう」と歌われます。とても素敵な校歌です。
そう、新入生の皆さん、皆さんがぜひ「新しき」、さわやかで、明るく、素敵な風になってください。そして、一人ひとりが「君らしさ」を育ててください。

保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。今日からお子様の中学校生活が始まります。小学校時代の「子育て真っ盛り」の生活から、子どもの「自分育ち」を側面から見守るといった「子育てのスタンス」となると思います。
保護者の皆様、明日から我が子を笑顔で送り出し、学校から帰ったら学校であったことをたくさん聴いてあげてください。
私どもは早く「東京女子学院大好き」になれるよう、教職員一同全力を尽くして教育にあたります。
さあ、1年生の皆さん、毎日〈今日はいい日なんだ〉と思い、こころや身体を鍛えていきましょう。そして、一緒にがんばりましょう。皆さんの生き生きとした毎日の取組の充実を願って、私の式辞といたします。

令和3年年4月7日
東京女子学院中学校・高等学校
校長 野 口 潔 人

【高校入学式式辞】

満開の桜も、散りゆくそれも、穏やかな光に映える春を迎えました。テニスコートの青色、グラウンドの緑色にも負けず、この時期こそとばかりに、あざやかにそして美しく多くの花々が咲き誇っています。・・・
そして、「コロナ禍」の中でも、学校や社会全体が気持ちを新たにできる季節が廻ってきました。
高校新一年生の皆さん、そして保護者の皆様、ご入学おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。
本校後援会会長様そして保護者の皆様には公私ご多用のところ、本校の入学式にご臨席を賜り、誠にありがとうございます。厚く御礼を申し上げます。
さて、新一年生の皆さん、今日は、つい最近お会いした二人の保護者のことばを通して“学校”の在り方や“学習への基本的な考え方”を一緒に考えてもらうことで、本日の式辞といたします。

一人目の保護者の方。昨年十月、私は行きつけの整形外科に肩の治療に行きました。リハビリをして会計を待っているとき、近くにいた一人の女性に声をかけられました。「校長先生、覚えていますか田中です。」(田中は仮名です)「あ~、あやなさん(あやなさんも仮名です)のママ。懐かしい!覚えていますよ。あやなさんは元気ですか。」「はい、アジア選手権ではよい成績でしたが、オリンピック選考では残念でした。」「そうでしたか、そうそう、そういえば東京オリンピックを目指していましたよね」その女性は、十二年前、私が小学校の校長のとき、ある”種目”でオリンピックを目指していた児童の保護者の方でした。
「校長先生、娘の卒業式の先生のことば、まだ覚えていますよ。“君の行く(入学する)学校こそが一番よい学校です”そう先生はおっしゃっていました。娘は、そのことばで毎日元気に通っていました。」「お母様、十年以上の前のことばをよく覚えてくださいました。ありがとうございます。」
 私の勤めていた小学校は多くの児童が私立中学に受験し、地元の公立中学校はあまり行きませんでした。大勢の友達が私立に行きながら、その児童は、私立には行かず地元の公立中学校で学校生活を送り、レスリングのできる高校・大学に入りオリンピックを目指していたのです。
もう一つの保護者のことば。この3月初旬、ある中学生のお父様が私を訪ねてきました。お嬢さんの「身体」のことの相談でした。その相談の内容は今ここでお話するものではありません。しかし、赤ちゃんの時から生命(いのち)の危険さえ直面した我が娘を、そのお父様が大事に、大事に育てていらしたことに感動し、私は同じ“人の子の親”として尊敬の念をもち、目頭を熱くしてしまいました。
 そのお父様は、日本で一番有名な国立大学の出身の方でした。娘さんは本校の中学生として、常に“向学心”をもって、前向きに、積極的に学校生活、学習生活を送る生徒です。
お父様曰く、「校長先生、勉強はおもしろい、たのしい、もっと知りたい、もっと考えたい。そうでなくては勉強じゃありませんよ。」「よい結果が出たらうれしいし、でなかったらくやしい。楽しくなければ勉強じゃない、楽しく勉強できなかったら学校じゃありませんよ、小さいころからそう娘には言ってきました。そうすれば、私の出身大学だって・・・」とお父様はそのようなお話を朗々と話してくださいました。そして私は、「学習」への、実にシンプルな姿勢にまた感銘を受けたのです。
高校生になった皆さん、皆さんに伝えます。皆さんはこの東京女子学院に興味をもち、受験し入学した。単願で本校を希望した。中には第一志望ではなかったが結果本校に入学し、今ここにいる人もいる。
皆さん、どのような思いやいきさつがあっても、最後に本校への入学を自分で決めましたね。そして、この出会いを、自分からよりよい出会いにしようとしていますね。
改めて伝えたい。「君の行く学校こそが、一番よい学校です。」そして「楽しくなければ勉強じゃない、楽しく勉強できなかったら学校じゃない」そのような学校生活をめざしてほしい。「教える」教師、「学ぶ」生徒…いや、そうではなく、皆さんは高校生になったのです。「自立した学び合いの学習者」がこの学校にいる、そんな学校をめざしていきたい。私はこのように思います。
保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。今日からお子様の高校生活が始まります。高校生活、まずは学習生活、学習を極めることが何より大事です。その自覚をお嬢様の一人ひとりがもてるよう、皆様と学校が思いを共有させていただきたいと思っております。思春期の我が子は我が親の生き方を冷静に見習っていく時期でもあります。そのような意味でも学校とご家庭が「子どもの健全な成長」という同じ目標をもち、ご家庭でのサポートをお願いいたします。

さあ、高校1年生の皆さん。 Keep on Learning & enhance your well-being」

日々、前向きな学習者として頭脳やこころそして身体を鍛えていきましょう。そして新入生の皆さん、一緒にがんばりましょう。以上で私の式辞といたします。

令和3年4月7日
東京女子学院中学校・高等学校
校長 野 口 潔 人