法隆寺五重の塔を眺める(数年前の夏の写真です) 法隆寺五重の塔を眺める(数年前の夏の写真です)

皆様ごきげんよう。連日の更新ですが・・どうぞよろしくお願いいたします。本日から中学3年生の修学旅行です。2月という実施時期、公立中学校ではありえませんが、中高一貫校でのメリットです。確かに寒いインフルエンザの流行る時期ですが、圧倒的に京都・奈良はすいている。まして「新型・・・」により外国人(特に中国の方々)が訪れていませんので・・・。(一方、観光地としては、お客さんが来ないので大打撃でしょう)多くの寺社等をゆっくり見学できるのは本当にうらやましいです。ただ、ここ数日間、関西方面は寒波が押し寄せあまり良い天気とはならないようです。まあ、雪の京都・奈良も“乙(おつ)なもの”ではないのでしょうか・・。せっかくですので、昨日と同様、生徒が携帯している“しおり”に書いたあいさつ文を以下に載せておきます。お読みくだされば幸いです。

しおりによせて

 私は、某テレビ局の「ケンミンショー」をよく見ます。タレントたちの軽快なしゃべくりがたのしいことはもちろんですが、その番組の1時間分の構成がすばらしいなと思うからです。そして、その番組での“各地”紹介により、私たちが生活している東京(東日本・関東・練馬?)での様式や習慣が、とてもローカル(その地方特有)なのであったということが分かります。また、「歴史」という点でも、「東京の発展」は、まだたかだか(・・・・)150年、「江戸」から考えても450年程度で、そのことを考えると、京都・奈良は“何と(710)大きな平城京”“鳴くよ(794)うぐいす平安京”で1300年近い「歴史」を誇っているのです。その、日本の「源(みなもと)」を探るとともに、京都や奈良(西日本・関西)の様式や習慣を、「ケンミンショー」のように興味深く知ることが出来れば、とても素敵なことだと思います。 
 ところで、真の学力は「体験の中」から培われる、といわれます。机上や教室のなかで学習したものが、本当に自分の頭脳や身体にしっかりと記憶として刻まれるのは、「実体験」をおいてほかにありません。つまり、皆さんは、京都・奈良へ学習しに行くのです。「古都の文化財や自然に接し、日本の歴史や文化、風土の原点に触れ、学習を深めるのです。1・2日目の興福寺・東大寺・法隆寺、2日目午後からの宇治、京都市内・・・そこで見聞きするものは一生ものの「学力」にならなければいけませんし、きっとそうなると思います。
 もうひとつ、一生のうちで生徒や学生としての「集団生活」はそれほど多くはありません。集団で学び、行動することも「学校文化」の大切な要素です。その集大成としての、今回の修学旅行を自覚してほしい、そう思います。
 修学旅行が楽しく、わくわくすることは間違いない。しかし楽しさとは別の次元で、健康・安全・責任、主体性・規律・マナー・ルールといった「集団生活」で欠かせないことを、しっかり自覚してください。何はともあれ、決して安くはない旅行費。いろいろな観点でその費用の価値を最高のものにしたいですね。

 皆様ごきげんよう 昨日(2月17日)高校2年生が修学旅行に旅立ちました。行先はアメリカ(サンディエゴ・ロサンゼルス)です。先ほど(日本時間8時43分)、「入国審査が2時間半かかったが全員無事アメリカの地につき、ホームスティ先のご家族と会った」旨連絡が届きました。まずは、一安心。
 出発数日前、昨今の「新型コロナウイルス」関係の報道により、私も心配していました。ただでさえ、この時期・・つまりインフルエンザの流行時期に実施するのは「いかがなものか?」というご批判もありましたが、今回の{新型」もインフル同様、徹底して「うがい手洗い・マスク着用」を励行する以外に私たちのできることは無い、と判断し実施をしています。以下、生徒の“しおり”のあいさつ文を掲載しておきます。来週の月曜帰国となりますが、無事と成功(より確かな一人ひとりの成長)を祈ります。

「 初 アメリカ 」を訪れて・・

 公立中学校から入学した皆さん(この私も含めて)にとっては、修学旅行と聞けば“関西”・“京都・奈良”でしたが・・・高校の、あまりのスケールの違いに驚いた私の1年目(昨年度)前半。留学から帰国した生徒も含め、「全員で行きたい」・・その願望を模索しながら、“グローバル”を実現しよう、そして「東京女子学院らしい」・・・他の学校にはないものにしようと検討してきたこの修学旅行です。さて今回の旅行の目的をしおりから確認しましょう。

 
  ①ホームスティを通しての異文化理解 
  ②公共マナーや他者理解のうえでの行動 
  ③「グローバル化」「国際化」の身をもっての体験
  ④感謝の気持ち 
             
 ①何よりも、「生のアメリカに、生の英語に触れたい」そのような思いをまずもちたいですね。「ホームスティ先のことも実に楽しみ・・・どんなご家庭なのだろう」そのような思いが、この旅行が成功する秘訣です。②公共のマナーといってもアメリカのこと、・・例えば「自動車は右側通行」です。特に、「安全面」には注意を!「郷に入れば郷に従え」の考えも大切です。③「グローバル化」「国際化」・・・皆さんは「日本のこと」をどこまで正確に紹介できますか?たぶん、「華道」や「礼法」で学んできたことが生かせる絶好のチャンスと捉えましょう。アメリカの方々にとって、「日本を知ること」は、グローバル化の発想のひとつなのですから・・・。あと、「SDG’s(持続可能な開発目標)」についてちょっとだけ学んでおくと、「グローバル化」「国際化」の必要性が少しわかるかもしれない。④いずれにしても、「楽しかった」だけで終わらない、君にとって「“成長”できた」といえる旅行にしてほしい、さらには「アメリカに行ってきました。無事に帰ってきました。行かせてもらってありがとう」と全員が言える旅行にしたいですね。

土曜授業、「華道」のワンシーン。生徒の作品を家元がアドバイスをしています。授業の中で本校の生徒らしさが育まれていく・・・。 土曜授業、「華道」のワンシーン。生徒の作品を家元がアドバイスをしています。授業の中で本校の生徒らしさが育まれていく・・・。

皆さんごきげんよう。本校も2月11日の高校の一般入試で受験スケジュールも一段落。一応、二次募集もしますが、改めて受験生の皆さん、お疲れさまでした。これから4月まで、ぜひ「小学校生活」や「中学校生活」のまとめをするとともに、4月からの入学のために特に学習面の準備をしておきましょう。さて、2月11日といえば、実は私は某テレビ局の早朝の番組に出演していました。もちろん、事前の収録でその日の放送ということでしたが・・。どんな番組だったか、何をしゃべったのか・・等々、関連した内容をご紹介します。(本校が発行する「広報誌」の原稿を少し変えました。)

「 正しい姿 明るい心 」と○○らしさ・望ましさ
 夕暮れ、校門を出る生徒たちは、一度振り返り真正面にある石碑に向かって“一礼”をします。複数で談笑しながらも、自転車の先頭が坂下に向いていても・・一瞬振り返るのです。もちろん、朝、遅刻しそうでも、一瞬立ち止まって“ペコリ”“とします。中には“ペコリ”ではなく、背筋を伸ばしゆっくりと“腰”から礼をする生徒もいるのです。校門の先にあるのは校訓を刻んだ石碑、「 正しい姿 明るい心 」(創立者 酒井堯先生の書)。私は、生徒のこの姿を見るたび、「ペコリの瞬間、生徒は何を考えているのだろう」と確認したくなります。私は、古い考えなのでしょうか・・・・。さて、今年度は本校が2学期にメディア登場しました。そして、NHKの番組にも保健委員会の取組(コンタクトレンズの空ケース回収)が紹介されたのです。・・・実は、私も先日「イマドキの校則」というテーマで意見交換する番組に、覆面(校名も名前も出せない)で出演しました。集まったのは高校教師たち、公立私立・新卒ベテラン・男女…色々な意見が出ました。2時間の収録で、“校則”という言葉が何度出てきたことでしょうか。私は「本校の校訓は…」と刻まれた文言を紹介しながら「校則という言葉が”独り歩き”してしまっているのでは?ある中学の校長が学校の“当たり前”をなくすと言って話題になっていますが、いつの時代でも無くしてはいけない“当たり前”や、言葉では表せない“らしさ”や“望ましさ”があると思います。たとえ制服がなくなって自由になったとしても、さすがにダメージジーンズを履いても良いとは言わないでしょう。(安全であるべき学校に”ゲタ”はふさわしくない)そこにはたぶん“らしさ”があるから…」「例えば、“スカートの長さを膝上◯cmとする”(多くの学校で未だそのような“校則”がある)、という決め方でなく、“膝が見え隠れする程度が望ましい”という表現にすれば、きっと教員にも余裕ができ、生徒たち主体で考えるのだと思います。“膝が見え隠れ”なのに、まさか下着が見え隠れする長さにはしないでしょう。」等と発言しました。結局、私たちの”座談会”は番組のほんの一部に過ぎなかったので、番組を見ては、「出演者の皆さんはもっとたくさん重要なことを言っているのになぁ」と思いましたが、番組のコンセプトは、「学校が勝手に?決めるのではなく、高校生を主体にして、考えさせることが大切」ということをテーマとしたかったのだと思いました。・・・“一礼”に話を戻しましょう。そう、”一礼”やごきげんようの挨拶が強制でなく心得や慣習として、しかも本来の動作の意味をしっかり押さえた上で定着させたい、私はそのように思います。”一礼”は、1日の終始に、目に見えない“誰か”や“何か”に対して学校生活の意欲や感謝を表すこと。ごきげんようの挨拶は、自分のことよりも先に相手の様子を気遣うこと。まさしく、東京女子学院○ら○し○いスタイルだと確信します。これは、古い校長の考えなのでしょうか?