図書室に行き、集中して勉強している△さんにちょっかいを出して、「左手親指突き出して、OKサインして!」とお願いしてしまいました。最後の最後の最後まで頑張れ~。 図書室に行き、集中して勉強している△さんにちょっかいを出して、「左手親指突き出して、OKサインして!」とお願いしてしまいました。最後の最後の最後まで頑張れ~。

 皆様、こんにちは。「あけまして…」と、ついこの間新年のあいさつをしていたら、今や…(家に帰ると)「1月も、もうあと10日だね」などとまるで暢気な家庭での会話です。多くの受験生にとっては、これからが進路決定の大切な時期なのに…。

 さて、令和5年最初のブログになります。

 高校3年生は、すでに通常の授業はなくなりましたが、「大学共通テスト」後の振り返りやその後の大学受験のために毎日一部の生徒が図書室に登校し学習しています。朝から午前中、午後にかけても(ほとんど姿勢を崩さず)筆記用具をもち続けている姿に、私(校長)はついつい“ちょっかい”を出したくなり、「○○さん、□□さん、△△さん、ちゃんとお昼食べた?まずは食べることだよ」と声掛けします。それに対して、心の不安を顔に出さぬようにか…○○さんは、にっこりうなずき、一貫生の□□さんも「ハイ!今日のお昼もおいしかったです。」と目で返答。△△さんは「校長先生、大丈夫、しっかりたべた!」と左手を握って親指を突き立て“OKサイン”。その逞しさ…いいね…。最後の最後の最後まで、自分らしく頑張ってほしい、そう思うのです。

 本校への受験、つまり高校受験・中学受験。いよいよこの日曜日よりの推薦入試を皮切りに、中学受験・高校一般受験と始まります。こちらの受験生たちも、「まずは、おいしいもの食べて!」そして、一日の生活の中の一瞬でも“笑”や“笑顔”が見られると本番では“日頃”の力がそのまま発揮できるような受験になりますよ。自身の一日の生活を振り返り、就寝前に鏡を見ながら左手握って親指を突き立て、自分に向かってOKサインを示してください。毎日やっていれば、たぶんいろいろなことに自信がついてきますよ。他人から「がんばれ」といわれ頑張るのではなく、(その親指で)自分で自身の受験スピリッツを鼓舞(こぶ)してくださいね。

 

 もうひとつ、グローバルな、新年にふさわしい“素敵な”話題を…。

 先日、全校生徒が講堂に集まる機会がありました。Rさんの(少し早い)フェアウエル(farewell)セレモニーがありました。Rさんは、昨年4月に留学生としてドイツからきた生徒で、この1月で母国に帰ることになります。たぶん、来日前には日本語を一生懸命勉強してきたのでしょうが…4~5月のころは、(“たどたどしい”とも言えない)日本語のやりとりでした。しかし、壇上でのスピーチは日本語で書いたメモをチラチラと見ながらも、しっかりフロア全体を見通し、話し方の抑揚もつけて別れの挨拶をしていました。フロアで生徒たちの姿をみていると、何人かの生徒たちが目頭をふいている姿も見えました。 

 もちろん、2学期半ば過ぎからはほとんど生徒との会話やホストファミリーでの日常会話はこの10か月間で問題無いようになりました。日本の文化もたくさん学んだことでしょう。そして、Rさんは、バレーボール(全くの素人だったそうです)部に所属し、長かった金髪(まさにキラキラしていて、黒髪の日本人からするととてもうらやましい?)を、いつの間にかばっさり短くして、毎日一生けん命にボールを追っていました。規則がありますから、公式の試合には出場することができないにもかかわらず、他の生徒と(髪以外は)全く区別がつかないくらいにチームになじんで活動していました。春、対面パスさえうまくできなかったのに、先日は強烈なジャンプサーブをフロアに落としていました。バレーの専門の先生からも目を見張る成長ぶりでした。

 この留学生徒の姿を見て、「若者の無限の可能性」を感じずにはいられませんし、本当に素晴らしい学習生活を行っていると思いました。本校からも生徒が米・英・加・豪(オーストラリア)・新西蘭(ニュージーランド)に留学していて、日本に帰ってくると英語力を身に付けるだけでなく、生活面においても多くの成長が見られます。そして、本校の留学生を受け入れる環境も実に良かった、と思いますが、やはり、環境や体制のことよりも、何よりも本人の意欲と目的意識が無限の可能性の扉を自らが開いていくのだろう、そう思うのです。

 彼女たちを含めて、国籍を問わず、向学心・向上心をもつ若者を、積極的にサポートしていくことは、大人の使命であるとさえ思います。「Rさん、帰国をしてどんな道に進んで行くのだろう。とても楽しみ…」そんな思いをしながら、フェアウエルスピーチに私も目頭を熱くしました。

終業式で使用したスライドの一枚です。 終業式で使用したスライドの一枚です。

  昨日(12月23日)は、(たぶん)公立小中学校の第2学期終業式であったと思います。本来25日ですが、今年は日曜日、24日も土曜日ですので…。本校では、練馬区立大泉中学校コーラス部とコラボしクリスマスコンサート(合唱)を行いました。大泉中の生徒たちをみていて、2学期を終えた安ど感と“高校”で初めて歌う緊張感の両方が表情や歌声に現れていてすてきだな、と思いました。私立の学校は、公立の学校に比して、(20日終業式)2学期は少し早く終わります。そのあと講習会や補習があるからです。

 1年のうちで一番長い2学期も、あっという間に終わってしまった感あり。なぜなら学校行事を少しずつコロナ前にもどしてその都度それを成功させるために生徒たちが頑張ったこと、そして土日ごとの学校説明会の準備があったためなのだと思います。そして気づいてみたら、私のブログも(昨年同様)夏休み明けの最初で挙げたっきりとなってしまいました。しかし、学校行事や学校説明会では、もちろんいろいろな話を用意していました。特に学校説明会では、受験生への激励をしてきたつもりです。今ブログは、終業式の話とともに、学校説明会での話を掲載いたします。もしお時間がありましたら前文お読みくださるとありがたいです。申し訳ありませんが、とても根気がいります。

 

令和4年度第2学期終業式

 皆さんごきげんよう。長かった2学期でしたね。この後通知表をもらって2学期が終わりの人もいると思いますが、一方で講習や補習を受ける人もいますね。また寒い中ですが部活動で頑張る人もいます。いずれにしても皆さんの成長する機会はまだまだたくさんあります。意欲をもって取り組んでください。

 今日は、冬休みに考えてほしいことについて話をします。冬休みって、おうちの人たちと、または自分自身で将来のことについて考える機会があるからです。それぞれの学年なりに具体的に考える違いはあると思いますが、「職業」についての一理論を紹介します。

 皆さん、実は、「コロナ」の前はほとんどの中学校で「職場体験」をやっていました。高校2・3年の皆さんは、たぶん「職場体験」で“保育園で可愛い園児たちにお姉さんとよばれてうれしかった”とか“スーパーの商品展示の仕方が難しかった”等と貴重な体験をしていると思います。高1以下の皆さんは、残念ながらそのような経験は学校の活動としてはしていません。

 ところで皆さん。この世の中には2万種類の職業があるといわれています。その多くの種類の「職業」の特徴を6つに分類した人がいます。アメリカのホランドさんという人です。このように分けました。

R

Realistic

現実的

I

Investigative

研究的

A

Artistic

芸術的

S

Social

社会的

E

Enterprising

企業的

C

Conventional

慣習的

  頭文字を縦に読んでいくとRIASEC(リアセック)と言います。図式をすると六角形、このようになります。

 しかも、その分類の要素を対立軸で表すとよりよく分かります。

さらに皆さん、具体的な職業の種類を挙げてみるとより分かりやすいと思います。例えば…

R

コンピュター技術者

パティシエ

I

医師・薬剤師

ゲームクリエイター

A

ダンサー

イラストレーター

S

看護師

キャビンアテンダント

E

新聞記者

ウエディングプランナー

C

税理士

航空管制官

 

 皆さん、冬休みは短いですが、改めて自分の将来のことについて少し深く考えるよい機会だと思います。中学1年生は、小学生だった時の“あこがれ”の職業だったものを、高校3年生は自分の特性をしっかり自覚したうえでどのような分野が自分に合っているかなど、理論的な裏付けがあっての職業選択という考え方もよいと思います。そして、そのことが自分自身の職業的生き方を決定づけるきっかけになってもよいと思います。

 生徒の皆さん、それぞれが有意義な冬休みになりますよう願っています。

 

 

以上で2学期終業式の話とします。

 

 

7月30日オープンスクール(OS)挨拶 校長 野口潔人 

「わたしたち」がよりよく変える

 突然の話。私は、「みんな」といういい方をあまり積極的に使おうとはしません。例えば「みんな、頑張ろう!」といわれた時、「みんな」って誰?って聞き返したくなってしまうからなのです。小さな子どもがよく「み~んなが○○もってる。だから私にも買って~」と親におねだり。「みんなってだれ?」「□さんと△さんと…」「え? 君は、み~んなといったけど、もっていない人の方が多いのでは?」というわけです。「み~んな」ということばの解釈は、ずいぶんあいまいです。一方、(これもいきなりの話ですが)「わたしたち」という表現には、主体性があります。「わたしたち」って素敵な言葉だと思います。必ず「わたし」が入るからです。 

 よりよい学校づくりは「みんな」が、ではなく「わたしたち」が、していくのです。制服がリニューアルされ、(といっても、そのことを知っているのは高校3年一貫生だけですが…)校舎の様々な箇所がリノベーションされ、施設は整いました。もちろん、今までも本校の教育活動は様々に特色をもって実践されてきました。しかし、今改めて、「これからはよりいっそう特色を出し、さらなる教育活動の充実を期さなければならない」(職員会議での発言)と思うわけです。その方向性のベースとなることが、やはり学校としての向上心と生徒の元気だと思います。そう向上心と元気で学校をよりよく変えていきたいのです。本校にかかわるすべての「私」の集合体、つまり「わたしたち」の向上心と元気です。生きることに思い悩む、前に進むことに不安をもつ思春期世代の“ことな”(大人と子どもの間の意味)たちに対して、“大人”がしっかり寄り添っていくこと、そして進路選択をより広くするためにより一層の学力向上を図っていくこと。これらが目に見える形で示すことができれば、制服や校舎のリニューアルに勝る本校がより新しい姿になる、私はそう確信しています。 

 今、受験生のための「学校説明会」が土・日で行われています。「わたしたち」が広報委員として協力してくれます。数年前まで、生徒たちが受験生のご家族を校内ツアーで“ご案内”するなど考えられませんでした。アンケートには、「生徒の皆さんが素敵な方ばかりで何より一番好感がもてました。楽しい時間を…」このような記載が毎回複数件あります。・・・うれしい限りです。 

オープンスクール挨拶(令和4年8月27・28日) 校長 野 口 潔 人

児童・生徒の皆さん皆さん、そして保護者の皆様、こんにちは。ようこそ、東京女子学院のオープンスクールに足を運んでくださいました。ありがとうございます。本日、明日と2日連続での開催となります。

改めまして・・・(自己紹介)

   私はこちらに来まして5年目を迎えます。こちらに来る前は、公立中学校に勤めていました。 
 今日は、皆さん。本校でも9月1日から始まる2学期の始業式で話をすることを、在校生に先駆けて皆さんにお話ししてしまいますね。

 さて、簡単なクイズです。

 オープンスクールの挨拶で“クイズ”を出すのも私ぐらいしかいないでしょうが・・お付き合いくださいね。  
 はい、「今」と「ら」の間に“ひらがな”を1文字入れて、意味が通じる文節はいくつできますか、また、その“ひらがな”は何でしょう。30秒自分で考え、もう30秒ご家族の方と確認してください。

そう、3っつで、「さ」「な」「か」です。それ以外のひらがなは入れても文節になりません。さて、このどれかを入れて、文章を思い浮かべてください。どうぞ! 

①今さら →遅い・間に合わない

②今なら →(まだ)間に合う・大丈夫

③今から →がんばろう・やってみよう

 皆さん、いよいよ進路決定の2学期を迎えますね。1学期、そして夏休み、学習や日々の生活の中で、また人間関係の中で、困ったことや様々な課題があったかと思います。 
 例えば、「なかなか集中が出来なくて学習が進まない」「自分のめざしたい進路がまだ決まらない」等など。それを克服したり乗り越えなければならないなら、ポジティブな思いや意欲的になろうとしたら、きっと、②と③でしょう。

そして、このような気持ちになるには、どうすればよいのでしょう…今日私は、さらにみっつのキーワードを紹介しましょう。 
それは「勇気courage」と「覚悟resolution」そして「決断decision」です。つまり、「今までのようでは(これでは)いけないな・・・」と思ったら、・・・これから変えたいな・・と思ったら、「勇気」をもち「覚悟」を決めて、そして「決断」するのです。

「今」と「ら」の間に「さ」を入れた人・・・つまり「今さら」と答えた人、このことばは「何も発展性のない」はないことばです。

 「な」や「か」を入れた人・・・つまり「今なら」「今から」と答えた人・・・引き続き、「ポジティブシンキング」を継続しましょうね。そして、そのポジティブシンキングが、皆さんをより一層成長させていくのだと思います。

皆さん、2学期です。何かにネガティブな思いにならず、「さ」ではなく、「な」と「か」で乗り切りましょう。これが本校の生徒たちに始業式で話す内容です。受験生の皆さんもぜひ参考にしてください。(でも、もう今日この話をしてしまったので、在校の皆さんには、9月1日はたぶん違う話をすると思います。)あと、少しの時間で、本校の生徒たちの様子と生活ぶりを話題にしますね。

令和5年度受験学校説明会(041008)校長  野口 潔人

 

 皆さん、こんにちは。ようこそ皆さん。(自己紹介)

本題に入る前に…

1 酒井ギャラリーでの企画の話。

2 (夏休みからのオープンスクールで、挨拶の中で話したテーマについて紹介。)そのあとで、本日の話。

「ロールモデル」について。

 本日は、昨年度在校の生徒たちに話したことを受験生向きに話をします。生徒たちに紹介したい新聞記事のひとつに、「山口絵理子」さんのことが出てきました。「 M H 」というバックの会社を24歳で創業した方です。皆さん、このバックの会社は知っていますか?

 ちょうど今、皆さんの学校でも「SDGs」ついて学んでいるのではないのでしょうか。彼女は「SDGs」が叫ばれるずいぶん前から、「発展途上国から世界に通用する“ブランド”をつくる」ことや「人や国の不平等をなくそう」とすること、そして「大きな物差しだけで豊かさを測らず、いろいろな尺度で、自分らしく生きられる社会がダイバーシティにつながる」と山口さんは訴えてきています

  私は先ほど、「ロールモデル」といいましたが、ロールモデル(の意味)とは何でしょう?

・・・ロールモデルとは、具体的な行動や考えを学習したり真似をしたりする対象となる人物のことです。ロールモデルは「role(役割・役目)」「model(見本)」という英語が語源です。

ロールモデルは、高いスキルを持ち、リーダーシップを発揮している人物のことを、そのように言いますが、いわば、「あこがれの人」「お手本の人」のことですね。

  皆さんのように若く多感な時期に、自分自身にとってのロールモデルを見つけてほしい、身近な人であればなおさら良い。なぜなら、君自身がロールモデルをもつことで得られる大きな効果があるからです。

 

 例えば、憧れるロールモデルがいれば、その人物を目標として習得するべきスキルや経験が明確にイメージできます。その人の考え方や仕事の仕方を学習しようとしてコミュニケーションの活性化や能力向上が期待できます。そして、自分自身もロールモデルになることを意識するようになると、様々なことに積極的に行うようになるため、組織(例えば学級・部活動)の活性化につながります。

 さて、皆さん、「ロールモデル」は、単に「あこがれの人」ではいけませんね。私は、「今は、その人のようにはなることはできないけれど、その人のような素敵な人になりたいという目標の人」であるし、見た目の素敵さではない、その人の考え方や取り組むべき方向性までを考えて「あこがれの人」を見つけてほしい。そのように思っています。

 

 そのようなロールモデルを、本校の中で見出してほしいのです。そのような先輩が、たくさんいるのです。

 

 

 

 

 学校説明会挨拶(041030)校長 野口 潔 人

 皆さん、こんにちは。中学校では修学旅行や合唱祭など大方の行事が終わっていよいよ進路決定に向いている頃でしょうか。小学校はこれから学芸会や展覧会の準備になるころですね。そのような、様々においそがしい中での本校学校説明会への参加、本当にありがとうございます。

改めまして(自己紹介)

 オープンスクール・学校説明会では私の挨拶の中で様々な話をさせていただきました。今年度は

(1)「Well-Being」の話からはじまり、

(2)「今さら・今から・今なら」の話、

(3)「出会い」についての話…

(4)「ロールモデル」について

 いろいろしました。本日始めていらした皆様、ぜひ、これらのプリント(黄色・緑色・桃色・空色)をお持ちになってお帰りくださいね。

 今日は皆さん、これから在校生に話をすることを皆さんに伝えたいこととして用意しました。ある教育情報紙の中の記事として載っていたものです。

 それは、お笑いタレント、ハナコ・岡部大さん

「バスケに没頭して成績低迷。猛烈な勉強で巻き返す」

という見出しで、高校生活と大学受験での彼がいかに頑張ったか、という内容でした。
 そもそも、皆さん。岡部大さんって知っていますか?私は、お笑いタレントでバラエティー番組に出ているようですが、「転職」関係のCMの方が私は印象深いのですが…。記事によりますと、岡部さんは教育県秋田県の有名公立進学校「秋田高校」時代はとにかく部活動に熱中して受験勉強はしなかった。部活を夏に引退し、勉強モードに切り替えて大学をめざしたそうです。

 インタビュアーの「相当ハードだったのですね」の質問に対し、「一日中、寝るときと食事の時以外は10時間以上机に向かっていたと思います」と答えています。そして

「あのときほど頑張った経験はありません。いまだに受験勉強の夢を見るんですよ。」「もう間に合わない!」って。だからいまもプレッシャーに追われながら何かを仕上げることが怖くない。大学の卒論は血尿を出しながら3日で書き上げましたし、今も単独ライブの前日に「ネタが足りない!」と秋山(秋山寛貴さん)と一晩で二つコントを作ることもある。あのときあそこで頑張れたから、いまがあるんだと思います。

 皆さん、ズバリ!岡部さんのように「あのときほど頑張った経験はありません。」といえることが、今皆さんにはありますか?もしあったとすれば、それは大変幸せですね。もし、なかったとすれば、皆さん、本校で皆さんなりの“あのとき”をつくってください。もちろん「受験勉強」でなくてもいいのです。私たち、東京女子学院は、皆さんが頑張るに値する場を、チャンスを提供したい。そして皆さんと一緒に頑張りたい。そう思っています。

 多くの大人は、岡部さんのように「あのときあそこで頑張れたから、いまがあるんだ」という“その時”と“その場”を思い出すことができます。受験生の皆さんも、何年かたってのち、「あのときあそこで頑張れたから、いまがあるんだ」と心の中で確認できる経験値をもってほしいと思います。

 

石碑の後ろに、ピンクの花を咲かせています。生徒たちと同じ目線で「正しい姿 明るい心」で生徒と登下校を見届けているようです。 石碑の後ろに、ピンクの花を咲かせています。生徒たちと同じ目線で「正しい姿 明るい心」で生徒と登下校を見届けているようです。

 通勤路、其処ここの百日紅(さるすべり)。まだまだしっかり咲き誇っていますね。この花は、その名のごとく3か月以上も目にとめた人たちに涼しさを与えてくれます。記録的な猛暑の真っただ中はまるで当然と言いたげに…。(以前のブログで紹介しましたが)私はこの花が大好きです。幹のスベスベと先端の白やピンクの密集の“ミスマッチ”に目が向いてしまうのです。
 一般の民家はもちろん多くの施設で探さなくても見かけるこの花が「本校の敷地のどこかに咲いているはずだ」と思い、探しながら、私は東京女子学院に来て5年目を迎えます。一生懸命探したのが“コロナ”の始まる前で、「あぁ、こんなめだつところにあったのかぁ~」といえるように、本当に少しずつ大きくなった百日紅が1本ありました。(ホント、それほど目立たなかったのです。)『正しい姿 明るい心』の石碑のうしろ、ピンク色の花をつけた枝が横に広がっているのです。“百日紅”の幹は、まっすぐ上に伸びるのが、私のイメージだったのですが、ここにある木は、生徒たちの“姿”や“心”を同じ目線で見守るように咲いているのが特徴かもしれません。大きくなったといえば、しばしば紹介している本校の花、エントランス横の“芙蓉”は、4年前は上から見下ろして写真を撮っていましたが、いまやそこを通る人を覆いかぶせるように大きくなっています。
 さて前置き、極度に長く…。本題に…。
 長く、暑い夏休みが終わり、2学期が始まりました。(たぶん)順調にスタートを切った、といえると思います。大学入試に特化すれば、いよいよ、「総合型選抜入試」がスタート。 エントリーシートの作成、小論文対策、面接対策等々まさに本番を迎えました。既に担当の先生方も決定して、個々の指導にあたっています。生徒によっては、はじめての大学受験に対して、かなりストレスを感じている人もいるかもしれません。初めてですので、そのストレスもやむを得ない、あって当然です。しかし、「自立した学習者」になるための通らなければならない道、ぜひ今まで培ってきた学習姿勢を貫いてほしいと思います。
久しぶりのブログ更新ですが、始業式の講話、月2回行っている“朝礼”(全校朝礼=講堂朝礼)をupしています。どうか飽きずにお読みください。

第2学期始業式「心変われば?」

 皆さん、ごきげんよう。今年の夏も、本当に暑かったですね。体調を崩さずに過ごせましたか?今、このコロナの感染拡大の中でいつ、だれが罹患しても不思議でない状況の中で、体調管理ができている皆さんには敬意を表したい気持ちになります。引き続き、「健康維持」を最優先にしてください。
 はい、夏休み前半の補習・講習お疲れ様でした。そしてクラブ活動、本当にお疲れ様でした。大変よい成果が出たクラブ、今一歩の結果だったクラブ、様々あったと思います。その結果・成果をこれからの生き方の糧にしてほしいと思います。
 また、7月30日・8月27日と28日の「受験生向け」のオープンスクールでは、広報委員会をはじめ各クラブが活動をして本校をアピールしてくれました。そして受験生からはおおむねよい評価をしてくださいました。皆さんのおかげで大変充実したオープンスクールでした。皆さんに改めてお礼を言います。ありがとうございました。
 高3年生も参加したクラブもありましたが、きっとほとんどの生徒の皆さんが「大学受験」のため、また次のステージへの準備も着々と行っていたようですね。
 さて今回、なんとか2学期当初にふさわしい?話にしようと思います。皆さん、このような“格言”をいろんな場面で見ることはありませんか?

心が変われば  態度が変わる  態度が変われば 行動が変わる
行動が変われば 習慣が変わる  習慣が変われば 人格が変わる
人格が変われば 運命が変わる  運命が変われば 人生が変わる

 スイスの詩人、フレデリックアミエルさんが自身の日記の中で書き綴っただそうです。分かりやすく図式(フロー)すると、こんな感じでしょうか・・(スライド表示) 解説
 いえることは、「よりよい人生に変えるためには心を変えること」なのですね。皆さんは、若く“過去”の経験値が少ない。そう、“今”を生きる人たちですから、習慣が変わって人格が変わって運命が変わるなど、このようなことばを気に留めていろいろな解釈をしていく、といったことはあまり好まないでしょう。長くても18年しか経験値のないここにいる皆さんにとって、“人生を変える”なんて大げさなことは考えられないでしょう。
でもですね、皆さん。たとえば、

○ある人と出会って(別れて) ○本を読んで ○素敵な作品を観て ○先生や親から褒められて
○先生や保護者から注意を受けた○友達から、指摘を受けた 等々そのようなことが、必ずある“思春期”です。

 あなた自身全体で刺激を受けます。そしてその刺激が「自分の生き方の質や取組の成果を向上させるもの」であれば、そこで、「そうか、意識(考え)を変えていかなければ私はダメになってしまう」と内省する心が生まれるのです。
 そこで、先ほどの「心が変われば・・」となっていくのですね。刺激によって“何かを変えよう”という意識をもつこと、大切なことです。
 もう一つ、「心が変わる」きっかけを皆さんにお伝えしますね。それは、まさしく「内なる刺激」です。自分に言い聞かせてほしい。
「わたしの初心はどこか? わたしの初心を思い出せ! 私の初心は何だったか?」と…。

 さあ、皆さん。この学校で生活している年数や条件の違いはあるものの、たぶん皆さん一人ひとりが、どこかで「初心」をもったはずです。そしてその「初心」は「希望」や「やる気」「ポジティブな考え」に満ちていたはずです。
 皆さん、学期の始まりを気持ち新たに、進んで行きましょう。そして、本校の一大イベント、「芙蓉祭」を成功させることができるよう、しっかり準備をしていきましょう。
これで2学期の始業式の話を終わります。

9月14日 「講堂朝礼」~自立した学習者になる~

 皆さん、ごきげんよう。2学期が始まり、今日で2週間になりますね。そして今週末から一番のイベント、「芙蓉祭」になります。ぜひ「うちら」はもちろんのこと、来校する方々が楽しめ、興味をもたれるイベントになるようにしっかり準備をしてください。くれぐれも「うちら」だけが楽しんでいるだけで、来校者が「不快な」思いをするイベントにはならぬよう、皆さんに期待します。
 さ
て、今日は学習についての話をします。なぜ、この時期にこういう話をするかという理由がふたつあります。ひとつは、ついつい「文化祭」などの学校行事や部活動などで「学習」に集中できない、上の空になってしまうことが多い。だからあえて、間近になっている時に話をするのです。もうひとつの理由です。日曜日の新聞に、ある有名な「学習塾」の広告がきっかけ、「全国テスト」のお知らせです。受けたことのある人がいるのではないでしょうか?トップの見出しに『“自立した学習者”になるってどういうこと?』というフレーズがありました。「このフレーズ見たことあるな」と思ったのです。
 皆さん、私が今示しているスライドは、皆さんのほとんどが本校へ入学する前の、学校説明会で見たスライドです。もちろん、私は、この大手学習塾の広告を見てこのスライドを作ったのではありません。でも、学校の「授業」や「学習」って、皆さんをこの「自立した学習者」に育てることが究極の目標なのですね。
 皆さん、私たち教員は、いつも「学んで」います。別の表現をすれば、常に、「どうしたら皆さんがしっかり学習するだろう?自分で考えられるようになるだろう?」と考えています。また、そのようにいつも考えている先生がよい先生ですし、そうでなくてはいけません。
 ここで、ひとつ面白い「授業」を紹介します。中学3年生の社会科的「問いを創る授業」というものです。私の友達の、ある中学校の校長先生が自校の中学3年生に実際にやったものです。今示しているのは、その時のいくつかのスライドです。
 最初に、何だか、何処だか、よくわからないところを写した写真「不思議のタネ」を挙げ、生徒たち自身に「問い」を創ってもらおうとします。そして、授業は『「新聞記事」から各自で頭に浮かんだ「問い」を書きだしてみよう。』につなげていきます。やることはシンプルなのですが、とても力の付く授業だと思います。
 私は、この授業内容を聞いてそしてこれらのスライドを見て、「うちの生徒たち(つまり皆さん)の多くはこのような授業を受けるのは苦手ではないかな?」とすぐに思いました。そして、苦手な教科や単元で(たぶん)自ら「問いを創る」ことができていないのだろう、と思いました。しかし、皆さんにとってこの「問いを創る」という作業がとても重要で、実はこのことは私が最初に言った「自立した学習者」にかかわる大きな一歩と考えるのです。
 改めて、皆さんは日々の授業の中で、「なぜ?」「どうして?」という疑問符が1時間の中でどれだけ湧いてくるでしょうか。学習する者(つまり皆さん)が「私が学んでいる。」「私が分かろうとしている」そのような思いで取り組むことが大切なのです。どんな小さな疑問でも質問として浮かべてみるようにしてほしい。繰り返しますが、それが上級学校、次のステージにつながる学び、そして「自立した学習」になるのです。
 最後に、とても低いレベルの話をして終わりますね。先日、皆さんにクラスごとに話す機会があって、その際に「うるさい」と「にぎやか」の違いは?ということを話題にしました。授業の中でワイワイガヤガヤしていることが「うるさいな~」と思うときは、必ず一人でも「不快に思う空間」になっているのです。「にぎやか」なことは、決して悪いことではありません。「ワイワイガヤガヤ」が「その空間にいる人たち全員が学習していることが心地よい」ものであれば、きっと学習に共通した目標をもてたときの、意見交換や話し合いだからなのですね。そこにはたくさんの「問い」が創られていくのです。
 どうですか、皆さん、今日の話が分かりましたか?皆さんに「問いを創るって、どういうこと?」「自立した学習者とは?」と考えてもらうことで、今日の「講堂朝礼」は意義のあったこととさせてください。

 最後の最後に…高校3年生の皆さんに特別に話をします。高2以下の生徒も聞いてくださいね。
いよいよ、「総合型選抜入試」がスタートしました。 エントリーシートの作成、小論文対策、面接対策等々本番を迎えました。 既に担当の先生方も決定して、個々の指導にあたっています。
 生徒によっては、はじめての大学受験に対して、かなりストレスを感じている人もいるかもしれません。初めてですので、そのストレスもやむを得ない、あって当然です。しかし自分がこれまでやってきた対策に自信をもって、頑張ってください。以上で9月の講話とします。