私の大好きな花のひとつに「百日紅(さるすべり)」があります。6月下旬くらいから花をつけ、猛暑の中をその名の通り3か月(百日)くらいピンクや白の表情を見せながら咲き続ける。微風を感じ取り花さきが揺れると、暑さも少し涼やかになる。そんな百日紅に尊敬の念さえもってしまいます。
 さて、昨日(8月7日)は、何と“立秋”でした。ということは、皆様“残暑”お見舞い申し上げます、ですね。先週(7月31日)1学期の終業式を3分割で行い、遅ればせの夏休みとなったにもかかわらず…。最初の1週間は補習や成績面談・進路面談などで生徒たちは保護者の皆様とともに、三々五々登校。強化クラブは“熱中症”“新型コロナ”に十分配慮しながら活動を続けていました。この1学期、全校生徒が集まる機会は全くありませんでした。校長が、生徒たちに直接話をするのはそのような機会ですので残念でなりませんでしたが、まぁやむをえません。私は、中学生と高校生2回、計3回の講話で以下のような話をしました。高校生には「本当は中学生への話を皆さんに話したかったのですが…これから話をすることも大事だったので…」といって中学生に話したことも紹介しました。皆様、どうかご参考になさってください。

中学終業式
 皆さん、ごきげんよう。そして、長かった1学期、「休校」を含んだ1学期、本当にお疲れ様でした。 さて、1学期の終わりに際し、話をふたつします。ひとつめは・・「自殺」 に関連してのこと。もうひとつは「夏休み の心のもちよう」を、ある先生の通知表の所見からの話です。
 ここ最近、有名な俳優さんや女子プロレ スの選手が自殺をした、という報道がテレビなどでされますね。その理由はどうあれ、 本当に悲しいことです。・・多くの報道で気になるのが、「生きているのが嫌になった」「自分が嫌になった」ということばです。しかし、そこで改めて皆さんも考えて欲しいこと。それは、本当に、本当に「生命は重たい」ということ、そして君のことを大切に思っている人は必ずいる、ということです。さらには、「死」ということばが軽すぎる、そう思うのです。私たちはあまりにも「死」ということばを軽々しく使っていないだろうか…、と思うのです。
 人間は必ず死にます。寿命がくれば死にます。様々な原因で死にます。しかし、同じ「死」でも、私は、どんな理由があっても自ら命を絶つことは罪だと思っています。 中学生だと「いじめ」による自殺もよく話題になります。私は、いじめている人たちのやっていることや言っていることと同じ様に、自ら命を絶つことは罪だと思うのです。 自殺した人、自殺したい人は、もちろん軽々しく死を考えたのではないが、やはり、死んだら終わりです。 人生は一度しかないのです。本当に一度しかないのです。生きていれば、まだまだきっとよいことがある、若い皆さんにそう信じて欲しい。まだ、皆さんの人生はたった13~15年です。平均寿命からいけば、 あと70年以上も生きられるのです。それから、「自分が嫌になった」・・このことばは、とても重要です。人、一人には「自分の好きなところ」や「嫌いな自分」があります。それは自分を客観視できているということですし、周りが見えているということでもあります。ここにいる皆さんの中にも、きっと「嫌な自分」に気付いている人もいるでしょう。しかし、そのこと で自分の「生」と引き替えにしないで欲しい。これから、君のことを、一生かけて守ってくれる人が現れるかも知れないし、君が誰かを守らなければならないことが出てくるかも知れない。そして、誰かに頼りにされるかも知れない。だから、決して死を選んではいけない。私はそう思うのです。だから、人生ってワクワクする、そう思うのです。 
 皆さん、あのプロレスラーの死に関わった「誹謗中傷(ひぼうちゅうしょう)」・・ つまり SNS・ネットでの悪口について、もちろん、そのことを肯定しているわけではありませんし、その人にとっては想像もつかないほどの「苦しみ」を感じているのだろうと思います。しかし、死んではいけない。絶望してはいけない。自分に絶望してはいけない、と思うのです。若者の一番の罪は「自分に絶望」することです。
 ふたつめの話は、簡単に・・。(中略)
中学生は、国語や数学のように教科を学ぶことと同じくらいに、 人間関係のことや元気に、生き生きと生活する手立てをたくさん学んでいかなければなりませんね。 ぜひ There is always light behind the clouds. 「雲の向こうはいつも青空」 で強くなりましょう。 さあ、いつもより半分の期間の夏休み、自分の時間を十分生かしてくださいね。そして、ぜひ皆さんの2学期の成長に期待します。それでは、一段とたくましくなった皆さんに再び会えることを楽しみにしています。以上で終業式の話を終わります。

 

高校生には、ある新聞社が送ってくれた「高校生向き特別版」の記事を使って話をしました。「“式”で新聞を広げさせるのは・・・どうかな?」とも思いましたが・・せっかくの全体(学年別)が集まる機会だったので・・新聞は各家庭に持ち帰ってもらいました。

高校終業式

皆さん、ごきげんよう。梅雨が明けない上に、コロナの影響で終業式を伸ばしてしまったので、本当に夏休み?という感じがしますが…。 さて、講堂への入場時に「新聞」を配布されましたね。○○新聞、5月29日付け「高校生向け特別版」です。私はこれを最初に 見た時、「あの○○新聞が?・・」とすぐに思いまし た。というのは「○○新聞」はまさしく「日本や世界の経済の動きを毎日伝える」といったことが主な記事内容であったからです。 そして改めてこの新聞記事にとどまらず、内容をひとつひとつ確認する前に、「社会全体が高校生たちを応援してくれている」と思いました。
 私がいくつか気になった部分を共有してください。 1面です。(1)2019年にノーベル化学賞を受賞した、吉野彰さんのコメント 「どのような社会をつくっていきたいか」を意識し続けることを忘れないようにしてください。 「きっと世の中に必要とされる技術になる」という自分なりのゴールを信じ続けたことが研究過程でぶつかる様々な壁を乗り越える原動力になりました。 (2)10年後の日本と世界 ここに、8つの項目が出ています。皆さんはどんなことに興味がありますかね?そしてこんな文章があります。その時あなたは何をしていますか? 『10年後の2030年、現在の高校生は25歳~28歳になっている。職場の新戦力として期待され、あるいは高校時代には思いもよらなかった仕事の面白さを学んでいるころかもしれない。 そして、新たな社会を創造すべき今だからこそ、10年後、どのような人生を歩んでいたいか”自分の未来図”を深く考えておきたい。』 とあります。1面だけでも、気になる箇所がこれだけあります。 皆さん、2面以降もぜひ全部の記事を、「なになに、どんなことが書かれている?」って読んでみてください。必ず、皆さんがこの短く暑い夏休みに、高校生として「考えておきたい」または「考えておくべき」内容が読み取れます。 (3)「SDGsを行動原理に」「世界共通の目標SDGs(持続可能な開発目標)」は4~5面に、高校生だけではなく人類のあらゆる人が今後取り組むべき内容がでています。 (4)6面には「働く」とは何か、ということが二人の若き社長さんの事例を記事にしています。「ビビットガーデン」の社長さん、高校生へ向けては『「敷かれたレールを進 むタイプだった私が起業するなんて思ってもみなかった。だから、人は変われます。失敗しても、途中で方向転換しても大丈夫。失敗から学び新しい挑戦を続けてください。」と励ましの言葉をくれた。』とあります。 (5)皆さん、最後に、7面下の欄を見てください。「第15回学生小論文コンテスト2020」の記事があります。特に高3生・高2生は この「Share the Next Values! サスティナブル未来予想図~最適な社会の構築に向けて~」 例年より短い夏休みですが小論文を作成する練習としてこれを挑戦してみたらどうでしょうか? 以上で終業式の話とします。

 終業式に話した内容は以上です。本日まで(8月17日)本校のコンピューター関係のメンテナンスで、ようやくHPに挙げることができました。時季外れになってしまいましたがご容赦ください。
 しかし、今週の金曜日(21日)には2学期の始業式、翌22日(土)には第2回のオープンスクールを予定しています。その関係のことは、できるだけ早く、またお知らせします。

ある班の発表シーン…上手に撮れませんでした。ごめんなさい。 ある班の発表シーン…上手に撮れませんでした。ごめんなさい。

皆さんご機嫌よう。なんと1か月ぶりの更新になってしまいました。今回は、最近の高校でちょっと面白そうな授業をしていたのでそれを紹介させていただきますね。

クエストエデュケーション(Quest Education)について
(昨年度担当していた教諭にどの様な授業かを説明してもらった文章です。)
クエストエデュケーション(以下、クエスト)は「 (株)教育と探求社 」が提供する職業探求型プログラムです。クエストは、高校2年生の「職業探求」の授業内で行っています。
 クエストには実際に私たちがよく知る有名企業が登場します。生徒はその中から興味がある企業を1社選び、そこの社員として働きます。教室内でいくつかの会社ができて、インターンシップを行うのです。実際の企業に勤めている社員から、“ミッション”と呼ばれる仕事を受け取ることになります。ミッションには答えがありません。答えのない課題に向かって、グループ内で議論を交わしながら、自分たちの考えをかたちにして発表します。学校という枠を超えて、企業や世界に目を向けて、未知なる課題に立ち向かっていきます。業界研究・市場調査・企画立案・プレゼンテーションと社会人さながらの体験をしながら、探求学習を進めていくのです。
同じ企業のメンバーと協力したり、ときにはコミュニケーションがうまくいかずに反発しあったりしながら、仕事への取り組み方や仕事をするうえで大切なことなども自然に身についていくのもクエストの特徴です。また、クエストは他の授業とは一線を画すために以下の3つのルールの下で行います。
●他人の意見を否定しない ●自分の意見を否定しない ●失敗を恐れず全力で楽しむ
皆さんも答えのない課題に挑戦してみませんか。探求学習を楽しみましょう。

7月某日の5・6時間目、“3密”を解消できる芙蓉ヶ丘講堂にて、この授業での最初の時期の生徒たちによるプレゼンテーションが行われました。私は、中学校で「キャリア教育」を推進してきたと自負するものとして、これらの類の“探究学習”は通常の国語や数学の授業と同じ様にこれからの社会の中で生きる力を培う授業として積極的に取り入れるべきと考えていました。しかも、「自分の考えをもち、それをきちんと人前で伝えることができる」という本校(だけではありませんが)の生徒の課題に少しでもアプローチするには、この取組は効果の高いものになると思いました。さらにいえば、参加する企業の側からすると教育を通しての小さな社会貢献(CRS)と広報活動にもなることわけで、直接間接のその企業に発展にもつながっていくのです。
さて、生徒たちのプレゼンは、まずは取り組みたい企業を選んで、どのような活動をしているかを紹介する内容でした。大きな講堂で、隣り合わせがずいぶん距離のある“劇場”の感じで、1班ずつ前に出てきてのプレゼンでした。普段は、気軽にコミュニケーションが取れるのに、発表となるとちがうのでしょうか数分間の緊張ではありましたが、大方の説明はできました。
 全部の班が終わった段階で、担当の先生に私から話をしたいとお願いしたところ、OKが出ましたので、少し話をしました。その内容は…。
(1)皆さんの課題は、「表現力」を磨くこと。その意味ではとてもよい取組である。(2)ただしゃべるのではなく「伝えたい」という思いをもち、それをしゃべり方に抑揚などをつけて、その企業を「おすすめ」してほしい。そうでないと伝わらない。(3)皆さんが紹介した企業(テレビ東京・大和ハウス・吉野家ホールディングス・パナソニック・大正製薬)は、どれも創業当時のコンセプトをもち続け、一方社会の変化に対応し、企業が“生き残っていく”ために、そして発展するために、今まで手掛けてきた以外のものにも取り組んでいる。(例は省略します)(4)海外市場への進出と他企業との共同事業などを行うことも場合によってはある。(5)そして、多くの企業が環境問題など、SDGsの17の目標達成のコンセプトを、取り組む事業の中に必ず入れている。

 1年間の取組としては、初期のプレゼンでしたので、私も短い時間の参観の中でのコメント、この程度しか言えませんでした。この後、インターンしたい企業に別れ、職業探求を通して情報の収集・処理・発言の方法を実践的により深く学んでいくようになります。若い人の工夫や発想がそれぞれの企業が行っていく事業に活用されるようなことがあるとよいですね。

昼休み、”ランチ”するのに、”3密”を避けるため、「グラウンドでも食べていいですよ」ということにしました。ほとんど日陰のない、人工芝のグラウンドですが、大きな松の木の下で中1が、対面しないでのんびりランチをしていました。(ちょっと熱中症が心配ですが、木陰に入ると昼寝をしたくなるくらいによい気持ちです。 昼休み、”ランチ”するのに、”3密”を避けるため、「グラウンドでも食べていいですよ」ということにしました。ほとんど日陰のない、人工芝のグラウンドですが、大きな松の木の下で中1が、対面しないでのんびりランチをしていました。(ちょっと熱中症が心配ですが、木陰に入ると昼寝をしたくなるくらいによい気持ちです。

 皆さん、ごきげんよう。久々の更新になります。タチアオイが急に咲き始めました。梅雨になると咲き始め、梅雨が終わるころ花は終わる・・という花。季節は“新型コロナ”に関係なくどんどん進んでいきます。
さて、今回は3つ、簡単に話をします。お付き合いくださいね。
1 6月2日、入学式を中学校と高校で行いました。長い教職歴の中で、夏服の「式」はもちろん初めてですが、「3密」をつくらぬよう工夫して、短時間で実施できました。どの人にとっても、人生において「通過儀礼」というものは大事、学校文化におけるその最たるものは「入」であり「卒」でしょう。生徒たちが「中学生になった」「高校生になった」という自覚を“大人”とともにもてることが本当に重要なのです。そう、心から重要だと思います。私は、「There is always light behind the clouds.」“雲の向こうはいつも青空”アメリカの作家、オールコットの名言を使わせてもらい、「これからの生活の中で必ず出会うであろう“悩み”や“マイナス思考”を、『若草物語』の4人の姉妹のように、ポジティブに、そしてそれぞれが自分らしく、励ましあって乗り越えましょう」ということを式辞としました。新入生の皆さん、6年間・3年間、忘れない最初の“英文”になってくれたらうれしいです。

2 6月1日、学校での教育活動を再開(新入生にとっては“開始”)しました。もちろん5月連休明けからは「オンライン授業」を行っていましたが、本校は、少人数“制”で授業を実施していますが、それでも20人を超えるホームルームや授業は広い教室を使用して授業を行います。また、常時マスクの着用・手洗いの励行はもとより教職員で特定多数(教職員や生徒たち)が触れたであろう箇所を丁寧に消毒したりして、感染予防・拡大防止に努めています。
それにつけても、一番心配なのは“ランチ”の時間。コロナ禍以前は、食堂(桜カフェ)で対面して和気あいあいと安くておいしい定食やラーメン・カレーを食べていましたが、しばらくは“弁当”対応をお願いし、左上掲載の写真(グラウンドでの中学1年生)のように、3密を避け(ちょっと密かな?)、対面しないで、(心の中で)楽み、工夫してのランチの時間を過ごしています。これからの季節は、どこで食していても熱中症が心配です。

3 校長ブログの背景写真を変更しました。前の写真は本校自慢の“酒井ギャラリー(美術館)”でしたが、今回は芙蓉の花と芙蓉峰です。芙蓉は、本校の校章にもなっている花、学校のそこここに咲いています。そして芙蓉峰・・・ご存じない方のために・・・芙蓉峰とは、かの“富士山”のこと・・。芙蓉峰は、“神秘的で二つとない山”という意味があります。普段見えているものと違うのでは?と思った方、ハイ、そうです。普段見ている富士山を5合目の(厳密には4.6合目あたり)の“奥庭”から撮ったものです。(写真は両方とも私のスマホで撮った)この場所、奥庭は、中1高1がオリエンテーションキャンプで行く場所、遠く雄大な富士を手に取って見ることができるような近さです。(でも富士山頂まではここからでも遠いです。)6月13日の第2回オンライン説明会でもう少し詳しく話しますので、ぜひそちらにアクセスしてください。