校舎前の芙蓉の一輪 皆さん、ごきげんよう!暑さも少しずつ和らぐなかで2学期が始まりましたね。元気で登校していますか?今年度4月「校長ブログを始めます」と宣言しながら、なかなか着手せず、そして更新もせず・・2学期突入です。・・前回が8月2日の更新ですので、1カ月以上もほったらかしでした。その間2回のオープンスクールがありました。来てくださった君、そしてご家族の皆様、改めてお礼申し上げます。大勢来てくださってありがとうございました。
そして、この3月から用意していた「東京女子学院のこと、知ってほしいのです。」は今回で終わりです。東京女子学院の全体像・様々なことをお知らせして、オープンスクールやこれからの学校説明会に一人でも多く来ていただくようにしたかったのです。(今回はとにかく長いです。ごめんなさい。最後まで読んでいただくことができますやら・・)
私の“ブログ”・・・次回からは、テーマ・趣旨を変えて、最低週1回は更新していきます。「校長先生・・、なんか面白い」と言っていただけるよう頑張ります。
では、第3弾の続きを・・・
(7)ワクワクの学校行事
新入生は、中学生も高校生も5月下旬に「富士山キャンプ」に行きます。雄大な富士山五合目の自然を体験。西湖樹海の中でのオリエンテーリングなど、2泊3日で連帯感を育成しています。
6月は“合唱祭”。6月はその練習で各クラスともすがすがしい歌声が、朝に、放課後に聞こえます。“体育祭”は10月、人工芝のグラウンドで行います。(体育祭は、安全管理の面を考え、残念ですが現在のところ一般の方々には非公開となっています。)
夏休みに入ると、学校での活動も含め多くのクラブで合宿を行います。とくに、バレー部やダンス部は他校との合同合宿でお互いを刺激しあって技術の向上に努めています。
今年度からの取組ですが、スタディアブロードコースの生徒は、1泊2日で「イングリッシュキャンプ(軽井沢)」に行きます。留学に行ってきた先輩との交流を通して、これから留学に行く生徒の期待を膨らませ、不安感をなくす取組、徹底して英語力を強化していきます。素敵な観光地で英語漬けの2日間、旧軽井沢のショッピングも楽しんだようです。
9月は伝統の文化祭、本校では“芙蓉祭”と呼んでいます。これが、また独特、一般的な高等学校の“文化祭”とともに、□手芸 □写真 □美術 □書道 □舞台 □研究の部門を、1学期のうちから、生徒一人一部門の発表の準備をします。以前、“芸術発表会”として実施していましたが、時代の変化とともに“今”的な文化祭と一緒に行っているのです。
特に舞台発表や書道、美術部門は生徒たちが学校外で活動していることの作品発表でもあるので完成度の高い(格調高いといってもよい)いわゆる“文化祭”的なところは、楽しく賑やかに活動しています。あと、写真部や美術部、漫画研究部や茶道部等の発表もありますので、本校の生徒たちのいろいろな様子を見ることができるのです。(9月21日 土曜日・9月22日 日曜日開催です.受験生はフリーで入場できます。ぜひ来てくださいね)
3 何といっても「進学実績」が“よさ”の証明
(1)「大学合格がゴール」ではなく・・一人の人間としての「成長」をサポート。
君は、将来何になりたい?どんな職業に就きたいのですか?そのためのどんな努力をしている?次のステージは大学ですね?どこの大学、どのような学部ですか?
君が、中学時代にイメージしていたなりたい職業や上級学校のことが高校にいくと、誰でもより現実的で具体的になります。本学院の進路指導は、「大学合格がゴール」といったことではなく、日本人として誇りと感謝、思いやりの心をもてる社会に出て恥ずかしくない人材の育成をめざし、生徒として、一人の人間としての「成長」をサポートし、生徒一人ひとりに寄り添った指導と対応をしています。そして、個性を伸ばし個人に適した進学指導をしていきます。
(2)多くの大学から指定校推薦。90%が4年制大学へ進学。
特徴的なのは、大学の指定校推薦枠多いこともほとんどの生徒が指定校推薦やAO入試で、年内に合格、入学が内定します。英語力や“礼法”の授業が、「面接}でも成果として現れるのでしょう。きっと本学院の生徒が、各大学の面接官から好印象であることは、日常生活を垣間見ていると十分に想像できます。
その結果としての「進学実績」は「有名◎◎大学に〇名合格!」といった実績ではなく、大学等卒業後の職業選択をイメージした進学先が“実績”となっています。そして、90%近い生徒が4年制大学に入学しています。(中高一貫生はほぼ100%の4年制大学への進学)ちなみに、昨年度は国立大学に2名合格しました。(東京芸術大学・防衛大学)また、いわゆるGMARCHにも合格実績を上げています。
4 施設設備(ハード面)のリニューアルが進んでいます。
一昨年度より、以下の施設をリニューアルしています。百聞は一見に如かず、とにかく見に来てください。本学院の数年前の状況を知っている方々が、感嘆してくださいます。「東京女子学院・・変わったわね~」と・・・。本校は“V模擬”の会場として使用されることがありますが、受験しに来た生徒が、エントランスで最初に発する言葉は「うわ、きれい・・」だそうです。
(1)グラウンドが人工芝に変わり、テニスコート2面を整備、プロの4大大会のコートの様です。(ただし、クレーのコートではありません)
(2)図書館もリニューアル・・「いつまでも居た~い この空間」です。書籍整理がほぼ終わり、蔵書も少しずつ増やしています。また、放課後、自習スペースでは黙々と授業の課題をこなしている生徒がいます。グループでの学習場面・談話場面もたくさん見かけます。
(3)プールは温水、オールシーズンOPEN。授業(中学生)、クラブ活動はもとより近隣中学校との連携や高校との合同練習や大会などの計画もあります。
(4)桜カフェ(食堂)も、ランチは一流シェフの手で料理され、大変おいしく、多くの生徒が利用しています。放課後は、飲み物を片手に数人のグループが楽しく談笑しています。“本日オフ”の運動クラブの選手たちが「人生ゲーム」(・・昔懐かしい・・)をしていることもあります。
4 ハード面だけでなく、ソフト(教育活動)面の改革も・・
(1)きれいで使いやすい調理室がリニューアル
もうひとつ、ハード面のリニューアルに、「調理室」があります。昨年10月に完成し、きれいで、より使いやすくなりました。最新の様々な設備です。
(2)人気の「フードカルチャー(FC)コース」設置しました。
そして、本校では今年度「フードカルチャーコース」を設置しました。普通科の中でのカリキュラムに“調理実習”を多く取り入れ、常にグローバルな視点をもった“食文化”の学習を進めていきます。お料理好き・・・お菓子作りが得意・・・、将来は食文化をより専門的に学びたい・・そのような生徒は大歓迎です。和洋食の違いや各国の食文化の歴史、はたまた“食料自給率”のことや“食品ロス”のことも学べば、他教科とのカリキュラムマネジメントでよりワクワクするコースです。このコースで調理関係の免許や資格などを取得することはできませんが、やがては、栄養系・健康系の大学等と連携して、これからの進路がより明確になるコースとしていきます。
君、いろいろ聞いてくださってありがとうございました。最後に・・・半年前のエピソードを・・。
この3月、第一志望が残念な結果だった受験生がお母様と一緒に手続きをしに来ました。その生徒は、本校も悪くはないと思っていたのですが、やはり、どうしても、都立のA高校をめざしていました。倍率の高い特別な科の受験を捨てきれなかったのです。でも、母子ともにすっきりした表情でした。私は、何か声掛けをしたかったのですが、このような時の声掛けは難しいですね。「おめでとう」も「残念でした」も言えない。
私は、「4月から切り替えて、うちの学校でがんばろうね」と言いました。その生徒は「はい」と短く答えてくれました。そして、お母さんが「校長先生、4月から娘をよろしくお願いします。娘を素敵なLadyにしてくださいね。」といわれました。私は、「ハイ、お母さん、分かりました。〇〇さん、素敵なLadyになろうね」と応えました。
君・・本校は、伝統ある「女子教育」を進めているのです。しかし、今の時代のあるべき「学校文化」を見据えるとともに、生徒や保護者の教育的ニーズを常に意識して、毎日がワクワクする学校、そして一人ひとりが学力をつけ、「自分らしく」成長できる学校をめざしていきます。
凛としてたおやか、聡明さと淑やかさをもつ“Lady”に成長し、次のステージでめざす進路という花を咲かせてほしいと思っています。今年、中学受験する君、そして高校受験をする君、一度、学校説明会に来てください。最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。