昼休み、”ランチ”するのに、”3密”を避けるため、「グラウンドでも食べていいですよ」ということにしました。ほとんど日陰のない、人工芝のグラウンドですが、大きな松の木の下で中1が、対面しないでのんびりランチをしていました。(ちょっと熱中症が心配ですが、木陰に入ると昼寝をしたくなるくらいによい気持ちです。 昼休み、”ランチ”するのに、”3密”を避けるため、「グラウンドでも食べていいですよ」ということにしました。ほとんど日陰のない、人工芝のグラウンドですが、大きな松の木の下で中1が、対面しないでのんびりランチをしていました。(ちょっと熱中症が心配ですが、木陰に入ると昼寝をしたくなるくらいによい気持ちです。

 皆さん、ごきげんよう。久々の更新になります。タチアオイが急に咲き始めました。梅雨になると咲き始め、梅雨が終わるころ花は終わる・・という花。季節は“新型コロナ”に関係なくどんどん進んでいきます。
さて、今回は3つ、簡単に話をします。お付き合いくださいね。
1 6月2日、入学式を中学校と高校で行いました。長い教職歴の中で、夏服の「式」はもちろん初めてですが、「3密」をつくらぬよう工夫して、短時間で実施できました。どの人にとっても、人生において「通過儀礼」というものは大事、学校文化におけるその最たるものは「入」であり「卒」でしょう。生徒たちが「中学生になった」「高校生になった」という自覚を“大人”とともにもてることが本当に重要なのです。そう、心から重要だと思います。私は、「There is always light behind the clouds.」“雲の向こうはいつも青空”アメリカの作家、オールコットの名言を使わせてもらい、「これからの生活の中で必ず出会うであろう“悩み”や“マイナス思考”を、『若草物語』の4人の姉妹のように、ポジティブに、そしてそれぞれが自分らしく、励ましあって乗り越えましょう」ということを式辞としました。新入生の皆さん、6年間・3年間、忘れない最初の“英文”になってくれたらうれしいです。

2 6月1日、学校での教育活動を再開(新入生にとっては“開始”)しました。もちろん5月連休明けからは「オンライン授業」を行っていましたが、本校は、少人数“制”で授業を実施していますが、それでも20人を超えるホームルームや授業は広い教室を使用して授業を行います。また、常時マスクの着用・手洗いの励行はもとより教職員で特定多数(教職員や生徒たち)が触れたであろう箇所を丁寧に消毒したりして、感染予防・拡大防止に努めています。
それにつけても、一番心配なのは“ランチ”の時間。コロナ禍以前は、食堂(桜カフェ)で対面して和気あいあいと安くておいしい定食やラーメン・カレーを食べていましたが、しばらくは“弁当”対応をお願いし、左上掲載の写真(グラウンドでの中学1年生)のように、3密を避け(ちょっと密かな?)、対面しないで、(心の中で)楽み、工夫してのランチの時間を過ごしています。これからの季節は、どこで食していても熱中症が心配です。

3 校長ブログの背景写真を変更しました。前の写真は本校自慢の“酒井ギャラリー(美術館)”でしたが、今回は芙蓉の花と芙蓉峰です。芙蓉は、本校の校章にもなっている花、学校のそこここに咲いています。そして芙蓉峰・・・ご存じない方のために・・・芙蓉峰とは、かの“富士山”のこと・・。芙蓉峰は、“神秘的で二つとない山”という意味があります。普段見えているものと違うのでは?と思った方、ハイ、そうです。普段見ている富士山を5合目の(厳密には4.6合目あたり)の“奥庭”から撮ったものです。(写真は両方とも私のスマホで撮った)この場所、奥庭は、中1高1がオリエンテーションキャンプで行く場所、遠く雄大な富士を手に取って見ることができるような近さです。(でも富士山頂まではここからでも遠いです。)6月13日の第2回オンライン説明会でもう少し詳しく話しますので、ぜひそちらにアクセスしてください。

本校バレーボール部はじめ、インターハイ中止の知らせ、しかし、切り替えて新入生加入でこれからも頑張ってほしい。 本校バレーボール部はじめ、インターハイ中止の知らせ、しかし、切り替えて新入生加入でこれからも頑張ってほしい。

「校長先生、やっぱり子どもがいるとちがうね、学校は・・」理事長がこのような声かけ を私になされて、6月1日、時差分散登校で学校再開が始まりました。そして、9時・高 校3年生から、休校中の「オンライン授業」での課題の提出や明日以降の様々な連絡、簡 単な清掃などをして学校再開(開始)初日が終わりました。本日(6月2日)は、2カ月 遅ればせながらの「入学式」です。 「入学式」については、別の時に・・本日は“声かけ“と インターハイについて・・休校中に感じていたことを・・。 昨日、休校明けなので、久しぶりに正門で生徒たちを迎えに出ていました。小雨交じり、 電車・バスの交通機関を使用しての通学者、自転車通学者等(中には、雨が降っているの に傘を持たずに頭が濡れていない・・・坂下までおうちの方が送ってくれたかな?)生徒 たちが出迎えた私に挨拶し、校舎内に入っていきました。「○○さん、おはようございます。 久しぶり、元気だった?」声かけをしたすべての生徒が「はい元気です」と応え、「よかっ たね」とまた声かけし・・その中に・・「元気だった?」のことば以外、どのように声かけ したらよいのだろうと思う生徒がいました。この休校期間中に「インターハイ」 が中止となった生徒たちへ、の声かけです。たぶん、その生徒たちは「元気だった?」の 声かけに、心の中ではこう言っていたのかもしれません。 「校長先生、元気なはずないです よ・・インターハイが中止になっちゃったんですから・・私たちの今までの努力は何だっ たんでしょう・・」 本校は“強化指定クラブ”が数部あります。青春をその競技にかけ、高校生活時間のほ とんどをその競技の練習に費やし、関東予選やインターハイ予選でそれらを突破して本戦 に・・と思っていたこの4月、5月・・。次から次への中止の知らせ・・。本当にかわい そうで、残念で・・。かえすがえすかわいそうで残念で・・。本当に、「コロナのバカヤロ ー」です。テレビでは、「甲子園(高校野球選手権)がなくなった」ことで坊主頭の日焼け した顔がボロボロ泣きじゃくっている映像を流し、視聴者も「しょうがないけど・・」「何 とか代替えのものでも・・」などと言っています。しかし、(私の一方的な私見ですが)「“甲 子園”だけが青春ではない。インターハイだって、それぞれの競技をめざしていた生徒は 青春をかけていたのダ!」と訴えたいのです。ちなみに、私も、弱小チーム(でもなかっ たが・・)ながらも“全中”(中学校の全国大会)に出たくてプレーをしてきた(バスケットボ ール)し、教師になったのも最初の目的は、 “監督になって全中に出たい”という思いだった のですから・・・。選手の気持ちや監督コーチの気持ちが本当に痛いほどわかるつもりで す、私なりに・・。 選手たちよ、しかも高校3年生の選手たちよ!高校での丸2年間、お疲れ様でした。残 念だけど、インターハイは中止だ。でも・・プレーは捨てないでほしい。できることなら、 これからの受験勉強をしながらも、競技を続けてほしい、切にそう願います。大会は大切 だ。本校の生徒は本当にけなげに頑張る生徒たちだから、多くの観客を味方につけられる くらい一途に(ひたすら)がんばる生徒たちだから・・。しかし、一番大きな大会は中止 だ。それを受け止めるしかない。完全燃焼ができなかった“コロナの年”のプレーヤーで あれば、次のステージで完全燃焼できるように続けてほしい、切にそう願うのです。
 私の新卒(昭和57年度)時代、最初にバスケットボールを教えた女子生徒は、もう50歳を 過ぎています。2人の娘さんはみんな、ママの青春だったバスケをやっていたようだ。先 日、偶然“LINE”で繋がったら、最初の返答が次のような内容でした。「先生の言葉、ま だ覚えています。先生はこういったンダ。“たかがバスケされどバスケ”・・・今までも今 もバスケ続けているよ。」これを読んで、私は照れたり責任を感じたり・・。若い人たちが、 勝ち負けにこだわることも大切ですが、その後の気持ちが少しずつ「生涯スポーツ」の大 切さにつながっていくと思うのです。 心の中での・・長い“声かけ”になってしまいました。

エントランス手前、「柏葉アジサイ」の花が咲き始めました。小さい花が円錐形でとんがりながら咲いていきます。同じアジサイでもめずらしい。エントランスに入る前に、気が付いてくださったら、花も咲き甲斐がありますね。 エントランス手前、「柏葉アジサイ」の花が咲き始めました。小さい花が円錐形でとんがりながら咲いていきます。同じアジサイでもめずらしい。エントランスに入る前に、気が付いてくださったら、花も咲き甲斐がありますね。

 「本日、東京都の新たな感染者数●名、このうち感染経路の分からない方△名・・本日お亡くなりになった方□名・・・・」16時半過ぎ、ラジオやテレビの報道に、校長室で一喜一憂しながらの休校期間・・5月の最終週も半ばになりました。
 さて、この休校期間中、本校では感染予防・感染拡大を防ぐ観点から、教職員は出勤を極力控え在宅勤務とし、「担当制」の出勤、しかも時差出勤にしたり、通勤手段も「自家用車OK」にしたり等々でき得る対応をしました。一方で自宅から直接「オンライン授業」を進め、教員も生徒もずいぶんと“慣れ”てきたところです。ダンス部を始め、いくつかのクラブは「オンライン部活」で午後から自宅でトレーニング、汗びっしょり。そのような中で、25日に緊急事態宣言が解除され、本校では「休校」措置から「学校再開(開始)」への切り替えの様々な準備をしているところです。
 私の”通勤”は、といえば・・(コロナ禍前・・普段は電車通勤ですが)東京都と神奈川を隔てる多摩川近くの“狛江市”から、3市を跨ぎ練馬区の本校へ「自家用“自転車”」で50分間、上り坂あり下り坂あり、甲州街道を超え、東八道路を横切り、早朝の井の頭公園の“コロナ在宅ランナー?”を羨望の横目で見ながら、武蔵野市、吉祥寺通りのわきの信号の少ない道をスイスイと・・青梅街道を渡って・・武蔵関駅前へと健康的な毎日の通勤でした。
 「みずみずしい葉桜もなかなか見ごたえがある」⇒「花水木の可愛さも例年通り」⇒「そろそろつつじも終わり?」⇒「いたるところでバラが咲き誇る時期ですね、ヤマブキの黄色もすてき」⇒「そろそろ百日紅も?」と自転車で花を見ながら季節感をもち、今日はずいぶん蒸し暑い。もちろん、万が一にも事故を起こさぬよう、巻き込まれぬよう慎重のうえにも慎重を重ねての運転です。事故といえば、見通しのきかないところで、自分でコントロールできないスピードで運転することによる事故が多いのです。つまり、事故が起きる一番の要因は「➀見通し」「②スピード」と言っても過言ではありません。そして、一瞬の「➂不注意」が事故を引き起こしてしまうのです。これらに加えて、若者たち(だけでない)の“(スマホし)④ながら運転”での事故もよく話題になります。
 そうそう・・、一般の道路でもまた自動車が通行できるか難しそうな小道でも、見通しのきかない箇所に設置されているのが“ミラー”です。私は、頻繁に自転車に乗るようになり、改めて“ミラー”の存在について考えたのでした。「“ミラー”のような教員になりたい」と。つまり、“学習”とか“進路”という自転車に乗っている運転者(子ども=生徒)にとって、先の見えない(よくわからない)道を、不安感にさいなまれながら恐る恐る通る中で、タイミングよくそこに設置された“ミラー”があり、それに導かれ、運転者(子ども=生徒)は確信をもってギヤチェンジし、ゴールをめざして加速していく。そのように子どもを導く“ミラー”のような教員でいたい・・・、と。(ただし、子どもが“学習”とか“進路”という自転車に乗らないと、そこに設置されていても役に立たない。)
 武蔵野市の小道に入ると“ミラー”のない交差点も少なくないですね。よい場所に設置されていても、民家の木々で、実質活かされていない(隠れている)“ミラー”もあります。そのような箇所では、地面に足をつけ左右左を確認して慌てず進む。学習や進路にも、たぶん立ち止まって周りを見る時だってある。そして快適なスピードで走っているとき、とてもベストな位置に“ミラー”が設置されていることがあります。そんなときは「ミラーさんよ、ありがとう」・・・“ミラー”を“教員”や“大人”に置き換えることができたら、たぶんその人はとても素敵な“指導者”なのだと思うのです。
 書いているうちに、こんなことも思い出しました。かつて、公立学校にいた時の校内研修会でお呼びした先生が仰っていたことです。「教員(大人・親)は、自動車教習所の教習官のようになれたら良いですね。自立という免許を取得するために、子ども(教習生)はハンドルを握る。その運転に、隣にいる教習官が補助のブレーキをかけると、その教習は減点され免許を取得するまで追加の何時間もこなさなければならなず、自立という免許はなかなか取得できない。一方、子ども(教習生)任せにしていれば、自信満々な未熟者は当然事故を起こしてしまう。自動車教習所の教習官は学校の教員や家庭での子育てに似ていますね」教習官は、道路交通法とともに命がけで自身の仕事に精励しているのですね。
・・・by the way・・・
 来週から、学校が再開(開始)されます。何といっても、早く学校の“日常”を取り戻したいです。子ども(生徒)が、友達と会って表情豊かに元気な存在を確認し合ったり、マスクを取り払って合唱したり、思い切りスポーツをしたり、笑ったり泣いたり喜んだり怒ったり・・・。思春期の、あたりまえの日常を早く取り戻したい、取り戻してほしいですね。切にそう思います。コロナ禍の“禍”の字・・わざわい・・だそうです。「わざわい転じて、福(ふく)と成す」といきたい6月が、目の前です。生徒の皆さん、待っています。私は、通勤経路でウイルスを持ち込まぬよう、慎重のうえにも慎重に・・電車通勤に戻ります。