「SDGsカードゲーム」で特別授業、楽しくSDGsを知ろう!

皆さん、ごきげんよう。約1か月ぶりの更新となります。4月、新年度のあわただしさ、そして5月「ジシュク」のゴールデンウイークも過ぎ、コロナがなければ、この月の最終週、「あぁ~“富士山キャンプ”で雄大な富士を眺めていたのに・・・」と相変わらず“コロナ”への恨み節をひねっている本日この頃です。そんなこと言っているうちに、もう夏休みが待ち遠しくなってきました。月日の経つのが本当に早い。
さて、先日本校の高校1年生を対象に(私の念願であった)「2030SDGsカードゲーム」を授業として実施しました。このカードゲームとは、SDGsの17の目標を達成するために、現在から2030年までの道のりを体験するゲームです。「なぜSDGsが私たちの世界に必要なのか」、そして「それがあることによってどんな変化や可能性があるのか」を体験的に理解するためのゲームです。ゲームそのものの面白さで知らず知らずのうちに熱中し、楽しみながらSDGsの本質を理解することができます。そして、このゲームは、日本の若者がデザインし、かの国際連合の会合でも実施され、今、多くの企業や自治体のイベントで取り上げられているものなのです。私は昨秋、(学校を“サボって?”・・)研修会に参加して、このカードゲームを扱える“ファシリテーター”になりました。研修会に参加しないとファシリテーターになれないし、ファシリテーターにならないとこのカードを扱えないのです。市中での体験会は、参加料を払って申し込まないと参加できない、それだけ面白いゲームなのです。
ところで皆さん、もちろん「SDGs」て何かご存じですね?そう、「持続可能な開発目標: Sustainable Development Goals」の略称でエスディージーズといいますね。2015年9月の国連総会で採択されました。持続可能な開発のために、国連が定める国際目標で、17の世界的目標、169の達成基準、232の指標があるのです。ゲーム説明の中では、「その達成基準(ターゲット)をひとつひとつ調べていったら、皆さんはあっという間に寝てしまいます」といって、私は「なぜSDGsが今必要なのか」と「SDGsでどのような可能性が生まれるのか」について、カードゲームで楽しみながらアクティブラーニングをしたのです。
多くの企業も、大学も、とにかくSDGsを意識した活動を進めていかないことにはその存在さえも問われてしまうような、“ブーム”となってしまってる。(“ブーム”とは流行り廃りがあるので、ここでは望ましくないという意味で“しまっている”と表現しました。)そんな思いを私はしています。もちろん、このままいけば、やがては持続不可能な世界になってしまうことは様々な科学的根拠として証明されています。だからこそ、ブームであってはいけない。例えば、「ご飯の一粒残らず食べなさい」とか「十分考えて買って、買ったものはボロボロになるまで使い切る。必要のないものは買わない。」などは、子どものころから「しつけ」として教わってきたわけですが、その「しつけ」をグローバルでかつローカル、教育の視点ではなく、経済の発展や流通、社会の繁栄や自然環境についてまですべて“つながっていること”として考えていくことがまさしく「持続可能な社会」にしていくため必要なのですね。SDGsは実に奥深い。
本校では、遅まきながら今年度から各教科の取組の中に意識をして取り入れていくことを学校運営の中に明示しました。、SDGsの17の目標を「自分事として」これからの教育活動の様々な取組に生かしていきたいと思います。そのきっかけとなる、「カードゲーム」であったと思います。高校1年生の皆さん、楽しく学べましたね!