「出会い」と「ご縁」と(3月2日)を前にして

人工芝グランドわきの花壇に黄色い水仙が満開、群生してとてもきれいでかわいいです。正門前一本の河津桜も満開、モズ(だと思う)が早朝から枝から枝へ渡っていました。いよいよ今年度の”入試”も満開!といきたいです。 人工芝グランドわきの花壇に黄色い水仙が満開、群生してとてもきれいでかわいいです。正門前一本の河津桜も満開、モズ(だと思う)が早朝から枝から枝へ渡っていました。いよいよ今年度の”入試”も満開!といきたいです。

 よくいわれますが、「2月は“逃(に)げる”、3月は去(さ)る」ということで…本当に早いものです。2月27日、本校では中学入学の皆さんの準備説明会がありました。
 「児童の皆さん、本日の会をきっかけに、あと1ヶ月で小学校生活の締めくくりをしっかりしてくださいね。」「そして、中学校生活への準備として、今日出される“課題”をしっかりやってきてくださいね。中身は小学校の復習ですよ。」このようなことをあいさつで言いました。「児童たちはもちろん、お母様たちやご家族の方々がワクワクしてくださっている。」勝手な私の思いですが…そのような印象をもちました。本当に4月が楽しみです。
 さて、高校はといえば、3月2日都立高校の合格発表です。本校は、“単願”生徒だけでなく併願(私立・都立)の生徒も“もちろん”受け入れています。“もちろん”といえば、今現在の受験生の受け入れ側の校長としても、また公立中学校長であった時も、もちろん“この日”はとても長い日となります。特に、公立中学校長であった時は、都立しか受けていない生徒の合否が、“わが娘”のように一番心配でしたし、担任にとって、受験をしている一人ひとりの生徒の合否報告はまさしく“固唾を呑む (かたずをのむ)”瞬間なのでした。いつまでたっても報告に来ない生徒に対して“あらぬ”心配をすることも毎年あるのです。そのような状況の生徒たちが、“この日”本校に入学の手続きに来ます。私学の校長となり、私は「学校説明会」などでは折に触れて多くの保護者や生徒の皆さんに個別にいろいろな声掛けをしていました。「都立が第一…でも、ご縁がありましたら…ぜひ…本校に」…
  “この日”でもついつい何か声をかけたい私としては、どのような声掛けをしたほうがよいのか…悩んで、そして悩んで、今年度で3回目となります。(たぶん、声掛けなんかしないほうが一番よいのですけどね…)
 ところで、私は2学期の学校説明会で、毎回「出会い」についての話をしてきました。といってもキャリア教育学者、クランボルツ教授の理論を(わかりやすく?)話しただけなのですが…。『個人の生き方や働き方の8割は予想しない様々な出会いによって決定される。その様々な出会いを計画的に導くことで自分自身の大きな成長となる。』という“計画的偶発性”を私なりに解釈しながら「具体的にどうすれば、予期しない出来事……様々なよい出会い……を創り出せるのでしょうか。」と問いかけ、●「好奇心」― たえず新しい学習の機会を模索し続けること●「持続性」―失敗に屈せず、努力し続けること●「楽観性」―新しい機会は必ず実現する、可能になるとポジティブに考えること●「柔軟性」―こだわりを捨て、信念、概念、態度、行動を変えること●「冒険心」― 結果が不確実でも、リスクを取って行動を起こすことなど、私の大好きな氏の考えをお借りして、本校のアピールとともに受験生へエールを送ったのです。
 第一志望に合格しても、入学してから「こんなはずではなかった」と思うこともあるかもしれませんし、第一志望でなくても「この学校が一番私に合っている」と思うこともあるかもしれない。私は、いつもそう思っています。その出会いを、自分にとってよい出会いにするかは“自分”次第の部分が大きいと思っています。結果をしっかり受け止め、しっかり向き合うことが大切なのだと思います。「君のいく(入学する)学校が、一番よい学校!」なのです。
 “この日”の私の声掛けに戻ります。「気持ちを切り替えて、4月からよろしくね」「このご縁を大切にしましょうね」

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