2月1日、中学入試スタートです。

面接者控室での生花。受験生が緊張から解放されるようにと思い、飾りました。 面接者控室での生花。受験生が緊張から解放されるようにと思い、飾りました。

 昨日1月31日、日曜日だというのに残した野暮(やぼ)用をこなしにちょっと職場へ。早朝の60分の自転車運転はさすがに久しぶりでした。そう、井の頭公園手前の遊歩道脇、土の部分に“霜”が立っている。(霜降り?)「いや~、霜なんてしばらく見なかった。」寒い、寒い…。一番寒い時期ですね。思わず携帯スマホで霜を撮影してしまいました。もし、この遊歩道に小学生児童たちがいたら、わざわざそこに入って「ザッㇰ、ザッㇰ」と音を鳴らして、靴を濡らしていることでしょう。
 皆さんごきげんよう。本日も寒い…2月1日。「中学入試」スタートです。試験会場の念押しの整備のため(いつもの私より早く)若手教員たちが早朝より出勤しておりました。
 ちなみに、本校の入試形態は、従来型の2科(国語・算数)英語特別に加え、昨年度から1科(国・算のどちらか)、2科でも国・算に加え、理科や社会の組み合わせでも可としましたが、今年度、本校はさらに増やしました。それは、「適性検査型」さらには「芸術スポーツ特技」「課題解決型」といった入試を取り入れたのです。
 「適性検査型」は、近隣都立附属中学校のコンセプトを踏まえた出題で、そちらをめざす受験生がお試し受験できるように、とも考えました。結局、よりオリジナルな問題、思考力・判断力・表現力を問う本校独自の問題となりました。そして、課題解決型は「“SDGs”の目標」や「現代の様々な課題」をどのように自分なりに考えているかを問う問題としましたが、事前に試験問題を出題し、自分で・家族で調べる⇒プレゼンするために準備・まとめる⇒プレゼンする、といった流れは、入学試験というよりもむしろ入学してからの授業で行われるべきものでしょう。しかし、プレゼンテーションを準備することはまさしく自分を表現することの第1歩になります。「机上で設問を書いて答える」よりもよほど学習になると思い、入試の形態に加えました。そして、同じく「ビブリオバトル(本の紹介・書評)」も入試の種類として取り入れました。
「芸術・スポーツ・特技」では、小学校時に取り組んできたお稽古事や地域のスポーツクラブでの活動をアピール、自身の特技としているものをアピールする入試です。
 さて、話題を変えて…前回のブログで一冊の本を紹介して「受験の効力」についてお話をしましたが、今回も一冊、最近読んだ本として紹介します。この本も“親愛なる飲み友達”からの「私学の校長なら読め!」といわれて、あっという間に読めたものです。(誤解の無いよう、この方とも含め、私は昨年2月26日以来「会食」は夜も昼も一切行っておりません。)『学校の大問題 これからの「教育リスク」を考える 石川一郎 著 SB新書』という本。著者は某私学のカリキュラムマネジャー、2020年11月に第1版ですので、まさしく「コロナ禍」の中で書かれた本ということになり、私たち学校現場の者がどのように、休校やその後の学校再開を乗り越え現在に至るかを、よく知ったうえでの様々な提言をなさっています。本の細かい内容はここでは避けますが、裏表紙の“カバー”や“帯”の部分を見ると以下のように書かれています。
『子どもが伸びる教育を実践する学校とは!?』
『自粛はできても自律できない 「日本の教育」ここが問題』
『自律を育む教育がなされないことが教育リスクの本質である』・・・
 このフレーズを見ても、まさしく学校現場として、入学から(いや入試から)卒業まで継続的にそして具体的・計画的に考えていかなければならないことばかりです。さらに、著者は、AIと共存する時代に、人間が学習の中で獲得したい力を五つ挙げています。以下がその力です。もちろん休校中では、オンラインでパソコン画面を見ながら教科内容をしっかりこなしていくことも大切ですし、“通信教育”であれば、課題をこなすことが単位を取得していくこととなり、学校教育になじめない人にとってはとても大切な教育機関です。しかし、私は石川先生が挙げたこの5つの力を育むために、学校“での”教育は、やはり大きな存在価値を見出すことができると思っています。

① 想像する力
② 根拠を言語化する力
③ クリティカルシンキング
④ 意思決定能力
⑤ 共有する力

 ところで、私は2学期の学校説明会の中でこれから受験する保護者の皆様にこのようなことを申し上げてきました。
『中学受験のご参加の皆さん、私は、長く公立の中学で校長をしてきましたが、2年前に、この私学にお世話になり、これからの先の見えない時代・「正解のない」時代を生きていく今の子どもたちに、何を身に付けさせることが大人の使命(ミッション)なのかということを公立の時以上考えて参りました。先の見えない時代、まさに、この“新型コロナ”の影響は明日さえ見えない大変な状況です。私は、そのような時代をのりきるコンセプトは「自分らしさを追い求め、主体的で自立的な学習者」となること、と考えています。つまり「“私らしい私”であり“君らしい君”」をこの思春期で作り上げていく、ということです。』

 本日、中学受験がスタートしました。私学であることは“受験”“入試”は当然なくてはならたいものです。本校で学び「私らしい私」育っていってほしい。そのような教育活動を提供しなければならない。2月1日に心を新たにするのでした。受験生の6年生の皆さん、改めて、お・つ・か・れ・さ・ま・で・し・た。

 

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