「3密?」・・・いやいや・・・「密」なコミュニケーション

この4月本校に着任した新人教諭が中学生とオンラインでコミュニケーションをとっています。 この4月本校に着任した新人教諭が中学生とオンラインでコミュニケーションをとっています。

久しぶりのブログ更新です。皆さんごきげんよう。ついに「自宅学習」が日常になってしまったこの数カ月、今回のブログは5月の「オンラインホームルーム」や入学認証、そして「オンライン授業」について話題にします。
 中学2・3年そして高校2・3年にはi一昨年度からタブレットを配布して、授業等で活用していましたが、新入生(中1・高1)は、4月中の学習課題を取りに来てもらった、たった1日だけの登校で現在までの休校に突入なので、(しかも外国製造のタブレットは間に合わず)それぞれの家庭のwifi環境やパソコンを使える個別の状況などの調査・確認を経て、なんとかGW(ゴールデンウイーク)明けからの取組にこぎつけることができました。
 5月7日より、各学級での毎朝の出席確認・簡単な諸連絡(本校では朝礼と呼んでいます)を行うとこから始まり、5月11日には(入学式が延期状態ですので)「せめて”入学認証”だけは・・」ということで今年度の入学式の一部をオンラインで行いました。(入学認証とは、入学式で行う担任が一人ひとりの名前を呼び、校長が『入学を許可します』と)宣言すること)学校によっては、通常の“時間割”通りで1日フルタイムの授業をしているところもあると聞きますが、この“長期休校”は、学校文化の(もちろん通信制の学校もありますが)“異常な”状態ですので生徒の様々なストレス生活を考えれば、1日でフルの時間割というのはあまり望ましいものではないと思います。本校では午前中に3教科を実施しています。体育の授業は、室内でできる”ストレッチ体操”や筋力トレーニング等を、さながらプロサッカー選手やヨガ講師がやるように、ビデオ撮りをして発信をしています。トレーニングジムがやっているようでなかなかのものです。
 私は、本校教員の授業を頻繁に参観することができずにいましたが、このオンライン授業によって、逆に校長室から手軽?に(自分自身の作業をしながら・・失礼)参観することができます。学校の“教室”では、うしろの扉から入るので生徒たちの表情を見ながら授業の進捗を見ることができませんが、「オンラインの授業」ですと、それぞれの生徒の真剣な表情が見て取れます。より集中できている様子は、画面を通して感じます。生徒たちにとっても、生活し慣れている“自宅(自室)”で、しかも周りに”他人”がいないので教師が質問をすると答えやすいようです。
 質問といえば、新入生とは休校期間中にオンラインのLHR(ロングホームルーム)を行い、自己紹介をしあったうえで、担任との個人面談を実施していました。担任・生徒の双方からの質問など、やはりリアルにあって相談(質問)する以上に、より密なコミュニケーションをとることができているようです。オリエンテーションや教育相談の手法を教員の側がよりスキルアップして身に付けるチャンスにもなっています。
タブレットやパソコンは、デジタル時代における学校文化の必須アイテムなのでしょう。“黒板にチョーク”の時代はとうの昔に去りましたが、その時代に育ち、教えてきた私にとってはノスタルジックに思うことさえも許されないようです。「ミュート」「プライベート設定」「チャット機能」等々遅ればせながら学んで、教職員で行う「ミーティング(職員会議)」にも役立てています。
 東京ではもう少しの週間、緊急事態宣言の解除はなさそうですし、流行の第2波の怖さも切実に感じるところです。まだ、中学1年生はPW(パスワード)を打ち込むことさえ、きちんとできない生徒もいるかもしれない・・。大文字と小文字の区別はたぶん小学校では習いませんもの・・・。パソコン(タブレット)を1人1台もてなければ、あらゆる面でご家庭でのご協力無くしては「オンライン」での取組も中途半端に終わってしまいます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 追伸:先日お二人の方から「校長ブログ・・・大変楽しく読ませてもらっています。今までの全部読みました。」との言葉を直接いただきました。「申し訳ありません・・こんな長ったらしい文章にお付き合いいただき・・ありがとうございます」と応えましたが・・本当に恐縮します。恥ずかしながらですが・・丁寧にお読みいただくと「なるほど・・」と思っていただける内容も一応入れているつもりなのですが・・!

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