エッセンシャルワーカーって?

正門わきのチューリップはそろそろ終わり、校庭のハナミズキの白や薄赤色がとてもかわいいですよ。エントランス前のツツジは満開です。エントランス前のガーデニング(?)のバラも可愛い。 正門わきのチューリップはそろそろ終わり、校庭のハナミズキの白や薄赤色がとてもかわいいですよ。エントランス前のツツジは満開です。エントランス前のガーデニング(?)のバラも可愛い。

 皆さん、ごきげんよう。校長野口です。登校し休校中の課題を受け取ってもらった先週7日(水)から1週間がたちました。いや~長いですね、1週間が・・。正門わきのチューリップはそろそろ終わり、校庭のハナミズキの白や薄赤色がとてもかわいいですよ。エントランス前のツツジは満開です。
 生徒の皆さんは、ただでさえアクティブな年ごろなのですから、「Stay home」は本当につらい毎日でしょう。おまけに「Class(クラッシー)」が開かない状態が続いています。昨日までかなりの件数で「先生、(クラッシーが)開きません。」の電話がありました。・・・君のパソコンだけではありません・・。不具合で開かないのは・・。(本日、何とか解消か・・?)

 さて、在校生の皆さん、新入生の皆さん、始業式や入学式が中止・延期になり、去った先生やお迎えした先生、担任の先生等の紹介ができないままです。休校中に、より安全な機能を探しながら、新人の先生方の紹介等を動画で配信できればと思っています。また、毎日各教室で行っていた“朝礼”もパソコン画面でのやり取りをする準備を進めています。私(校長)も、何かできないかと思っているのですが・・。
 先生方の“授業”と違って、私は皆さんに話をする機会が圧倒的に少ないのですが、それでも、今まで月1回は在校生全員が一か所に集まる“朝礼”で話をしていました。本校では、バスケットコートが2面とれる体育館の他に、格調高い“芙蓉が丘講堂”があり、そこで2週間に1回、“講堂朝礼”をしていました。(新入生の皆さん、学校説明会の会場ですよ)休校にならず予定通り新年度が始まっていたら、昨日(4/15)が初めての“講堂朝礼”でした。そこで、本日はその時話ができればと思っていた内容を校長ブログ(クラッシーでも)で紹介しましょう。

4月15日(水)講堂朝礼で話す予定であった内容

 最近、カタカナ文字がたくさん使われています。しかも意味がよく分からないものが・・・。“新型コロナ”の関係では「ロックダウン」「クラスター」「オーバシュート」「ソーシャルディスタンス(ディスタンシング)」などをよく耳にしますね。昨日、ニュースを聞いていたら「エッセンシャルワーカー(Essential Worker)」という言葉が出てきました。今日はこの言葉について一緒に考えましょう。
 今、社会全体、特に緊急事態宣言が出た都市では「おうちにいよう」です。学生だけでなく、勤労者・・つまり働く人たちも、できることなら「在宅で(自宅でできる仕事を)・・」ということを勧められています。さらには、多くの職種で営業の自粛を求められています。しかし、現在医療従事者などは“休む”どころか、一日のうちの休憩さえ取れないような状況なのです。「医療崩壊も間近・・」ということも叫ばれています。そのような、社会生活を支える仕事に従事している人たちのことを、海外では、「エッセンシャルワーカー(欠くことのできない働き手)」と呼んでいるのです。もちろん、あらゆる仕事が、それぞれで社会の一端を支えているのだと思いますが、この新型コロナに対する対応としては、本当に「在宅勤務」ができない職種は大変です。今のところ、エッセンシャルワーカーが、新型コロナウイルスに次々と感染して亡くなるというケースは日本では聞こえてきません。しかし、海外では多くの「エッセンシャルワーカー」が、命を落としています。時間的なことだけでなく、精神的な面でも過酷な仕事、いま、最も過酷な状況で働いている方々がいることを私たちは認識しておかなければいけないと思います。そして、医療従事者以外の「エッセンシャルワーカー」も、新型コロナウイルスへの感染リスクを抱えながら、日々忙しく働いています。介護施設職員、生活必需品の製造者、スーパーマーケットの従業員、物流業者、公共サービスや公共交通機関の関係者、学童施設の職員など、休みたくても休めない人は多いのです。
 いうまでもないことかもしれませんが、私たちの社会は様々に支えあい、関係し合って成り立っていたのだということ、そこに“職業”に就いている人たちがそれぞれの職種の中で必要な役割として社会に貢献している好循環がさらによりよい社会をつくっていくということを改めて考えずにはいられません。そういう意味では、本来なら職業に就いている人たちすべてが「エッセンシャルワーカー」であるといえると思います。
 休校中である中学生・高校生の皆さんは、その立場として何を学んでいくのでしょうか。エッセンシャルワーカーとしての私たち大人は皆さんに何を学ばさなければいけないのでしょうか。(学校が・・・しかも通信制でない学校が)学校にいない皆さんに、自学自習のノウハウを教えていかなければならない現実はとてもつらいものです・・。でも、皆さん、皆さんが今自宅でこつこつと学習することが「エッセンシャルワーク」なのかもしれません。冒頭に、1週間は長い・・と言いましたが、緊急事態宣言解除(一応)まであと3週間ですね。

一覧へ戻る