東京女子学院

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校長挨拶

校長 金井 康「学び」とは成長しつづけること

 成長のためには「学び」が必要です。誰もが知っていることです。でも、その認識の深さは、人によってまちまちです。
 生涯学習という言葉がありますが、意欲を持って「学び」を続けるかぎり、人は一生成長し続けられます。他の動物にはない、人間固有の特長です。

 「学習」は、学んだことを繰り返し行って、習い取ることです。「学習」によって、知識や体験が身に付いたものとなります。学校での「学び」は、人類の歴史の中で定着した「事実」や、見つかった「答え」を糸口として先ずは進められていきます。進歩も発展も、模倣と経験から生まれます。基盤のないところに創意も創出も生まれません。

 皆さんが将来、社会に出た時、「自立」して行かれる基礎を学ぶのが学校です。「自立」には、精神的自立と経済的自立がありますが、社会を構成する一員となるには、その両方が必要となります。精神的にも経済的にも、誰かに依存しているうちは「自立」はありません。一人で生きて行かれる力が備わって、漸く「自立」に結びつきます。

 学校では、解答があるものから学び始め、徐々に応用力や創造力を伸ばす指導をしますが、「答え」が見つけられる範囲での「学習」です。しかし社会では、正解など用意されていないことに対処しなくてはならない場合が多くあります。答えが準備されていないことにも、真剣に取り組まなければ仕事にはなりません。責任を持って努力することで、社会的「信用」が生まれます。中学・高校時代は、社会に出るための準備期間です。やがて皆さんが社会の構成員となって「自立」した時に、勇気を持って「答え」を見出していかれるように、自らの基盤を構築する時機がこの中・高時代です。

東京女子学院は女性の自立のために 「学ぶ」、「考える」、「行う」を大切にします

 「学び」は、人が成長する上で不可欠なことですが、受け身で鵜呑みにするだけでは不十分です。「学び」に「考え」と「行い」が伴わなければ、社会的価値や「自立」には繋がりません。「学び」を高め、深め、広げ、活かすためには、「学びつつ考え」「考えつつ行い」「行いつつ学ぶ」ことが欠かせません。今現在、自分が何をしたいのか、何になりたいのか、まだ決まっていなくても構いません。明日のことは誰にも分かりません。でも明日が分からないことを理由に、勉強不要とはなりません。むしろ、明日が分からないからこそ今、自らに誠実に学習努力をしておかなければならないのです。

 女性も男性も対等に、「自立」して生きる時代を迎えています。人として重要なことは、どのような社会人になるのか、どのような人生を送るのか、に在ります。「学び」「考え」「行う」ことの積み重ねが、貴女の将来を救います。「自立」のための糧となるのです。努力の全てが報われるなどとは申しませんが、努力のない成長・成功・成果が有り得ないことも事実です。女性が自らの人生を、社会の一員として胸を張って存分に生きる時代が到来しているのです。

東京女子学院は、「目には見えない大切なもの」を育てる学校です。健全な社会を構成する「気品ある女性」の育成を図る伝統があります。創立の昭和11年当時は「良妻賢母を育成する女学校」として新鮮でした。現代は社会的要請も変化しています。内助の功を求める時代から、女性も男性も共に「自立」して社会に生きる時代に移行しています。真の教養や情緒・情操といった「目には見えない大切なもの」の重要性は益々高まり、社会に希求される時代を迎えています。東京女子学院は、“Traditional, but Progressive" に、日々新たです。「学ぶ」、「考える」、「行う」を一貫するTJG生徒に期待しています。

東京女子学院
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