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もっと本を楽しみなさい。

2016年7月 4日06:02 |

私は、ある程度の年齢になってから、書店や図書館の中を彷徨いながら、気の向くまま本を手に取り、読書することが非常に楽しいことだと気がつきましたが、高校生のときの読書が楽しかったか記憶にありません。若いころは、少し背伸びをして、いわゆる名著といわれる書物に目を通しても、ほとんど頭の中を素通りしていたように思います。高校時代の自分に助言するのなら、「もっと本を楽しみなさい。」と言うことでしょう。

学校図書館協議会が実施した2015年学校読書調査では、高校生の1か月平均の読書冊数は1.5冊、1か月に読む本の冊数が0冊の生徒の割合(不読率)は51.9%だったと報告されています。この数字を見て、「最近の高校生は本をこれしか読んでないのか!」とお嘆きの声が保護者の皆様から聞こえてきそうですが、残念ながら、少なくとも30年前から前述の平均読書冊数と不読率はほとんど変化していません。この数字を見せられては、大人も「自分が高校生のころはもっと本を読んでいた。」とは言いづらくなります。もちろん、世の中には読書家も存在していますが、今も昔も一般的な高校生の読書状況はほとんど変わっていないようです。

 今年度から開始した本校独自の教育プログラムには「読書活動の推進」を目的とした授業があります。中学生対象には、卒業生の協力を得て朗読を授業に取り入れるなど、読書活動を推進する試みを行っています。高校生対象には新聞を用いて、自ら興味を持った問題を考える授業などが展開されています。読書をすれば、すぐ成績向上につながるとは保証できませんが、いずれ「心の栄養」になることは間違いありません。豊かな人生を送るために、中高生の間に読書習慣を身につけてもらいたいと思っています。

 理事長 酒 井  利 幸

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