東京女子学院

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「看脚下」(かんきゃっか)

 よく知られたこの禅語の意味は文字通り、「足もとを見よ」とか「足もとに気をつけよ」ということを表しています。枯山水で有名な京都の龍安寺を訪ねた際に、「看脚下」と書かれた木の札を玄関先で目にしたのが、この言葉との出会いでした。
 もう10年、いや20年近くたつかもしれません。
 
  めまぐるしい変化や激しい競争の中では、先を見ることや、何か特別なことを行うことに意義があるとされ、耳目をひくことが多いものです。しかし、自分を高めていく大切なことは、遠くでも、特別なことでもない近くの日常にあることを、この言葉は教えているように思えるのです。そして、このことは本学院の建学の精神にある「生活即教育」の言葉に通じるように感じます。 

 多忙を極めるあまり、仕事や勉強をとりあえず終わらせることに終始していないか。立ち止まって考えることがなくなっていないか。この言葉に接し、あらためて考えさせられます。慌ただしい生活だからこそ、遠くではない足もとや今を大切にしないといけないのではないでしょうか。

 毎日の生活の中で無意識に繰り返される些事に、ちょっと光をあてることでそれが学びの場になる。人と比べることなく、自分自身を見つめて逃げない。このことこそが自己の成長につながる、生徒にはそうあってほしいと創立者は願っていたのかもしれません。

教頭 小林 伸嘉

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