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「閑坐聴松風」(かんざしてしょうふうをきく)

2016年5月16日06:00 |

  学校というところも毎日なにかしらの事件がおこるものです。時には笑ってしまうような事件もありますが、深刻な内容のものとなれば対処する方も悩みはつきません。どうしたらいいのか...。しかし、意外なことに一歩ひくことや、冷静になることで見えてくることがあります。ちょっとしたきっかけが大切なのかもしれません。

 上記の言葉は禅語にあるものですが、茶の湯においてもよく床の間に掲げられる言葉です。釜の湯がよく沸いている、湯加減のよい時に小さいながら、乱れることのない音が聞こえます。この音を「松風」というそうです。茶を点てる作法やお客さんにばかり気が向いている時はこの音(合図)に気づけない。しかし、一呼吸ついた時に、ほっとすると「松風」が聞こえてくる。このことは平静であることの必要性を私たちに教えてくれているように思うのです。

 日々の生活においては、課題に追われてばかりです。けれども、時には静かに、大切なものを見逃さない、聞き逃さないように心を整えたいものです。「忙中閑」という禅語もまた同じような世界観なのかもしれません。

 教頭 小林 伸嘉

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