TJG 東京女子学院 中学校 高等学校

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ひとりごと (1)

2015年10月19日08:00 |
  カフェテリア横のスペースに「ミロのヴィーナス」像(紀元前120年頃制作/推定)があるのを、学院の生徒は誰もが知っています。
  手をかけてやる時期になってきていて、気になっています。
  一般には「ミロのヴィーナス」とローマ名で呼ばれていますが、「ヴィーナス」はギリシャ神話では「アフロディア」で、正しくは「ミロス島のアフロディア」となります。この島では、この名前の女性も少なくないそうです。
  1990年代中頃「ミロのヴィーナス」像を返してくれと、ギリシャ政府がフランスに要請するという話があった事を思い出しました。
  知っての通りこの古代ギリシャ彫刻の傑作の一つは、今パリのルーブル美術館にあります。1964年に日本に来たことがあって、日本人の大勢の人々が対面しました。ミロス島がオスマン・トルコの支配下にあった1820年に、島の農民が発見したのを、フランスの駐トルコ大使が買ったといわれています。
  像が掘り出されたミロス島は、紺青のエーゲ海に浮かぶ孤島で、人口も少なく、風景美があります。島の北側に小高いアクロポリス、アフロディテ神殿の跡が残り、小麦畑が広がり、ゆるやかな丘があります。
  「ヴィーナス」は、その中腹から大理石の白い肌を現したそうです。発掘場所も40年も前の景色とはずいぶん変わっただろう。また訪ねて見たい気がします。

                                     副校長 楠美 省三

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