いけばなと私
幼いころから植物に興味がありました。
小学校のころは学校に花を持って行っては教室に飾りました。
中学でも、高校でも、「野草の会」の先生方と野山を歩いては、可憐な花との出会いを楽しんでいました。
東京オリンピックの年に東京女子学院高等学校に入学しました。華道の授業が受けたかったからです。卒業の時、瑩心流の師範をいただき、現在まで家元の「いけばな研究会」に参加し続けています。
23歳の時に家元の内弟子を1年間経験しました。住み込みでのお稽古です。展覧会の大きな作品から、たった一輪の花の作品まで、数え切れないほどの作品を勉強することができました。振り返ると、その後の「いけばな」人生の基礎が固まった時期です。
ボランティアで「県立青年の家」のフロアーに花を飾り続けて20年余りになります。時には、「青年の家」の研修生や外国の研修生にまで、「いけばな」の指導をさせて頂きました。どれほど大勢の方との貴重な出会いがあったか、お花を通じての交流がどんなに深まったか、わかりません。
平成11年のことですから、もう12年前になります。二代目家元の木下耕雲先生から、「東京女子学院に行ってください」と言われて母校の教壇に立ち、現在に至っております。
ここまで「いけばな」を続けて来られたのも、瑩心流の「植物を愛し、植物に親しみ、自分の心を大自然の中に溶け込ませて、生命ある植物のあるがままの姿を大切に扱い、表現する」道が、私の気持ちに合っていたのではないかと思います
華道の授業では、「いけばな」に興味を持ち植物を愛する、次の時代の指導者を育てられればと願っています。
昭和42年3月 東京女子学院卒業
華道科 特任講師 星 美恵子
